「(なんで、アイツから、『カツオ』という有名人のことを聞かされないといけないんだ!?)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、疑問形の強い憤懣を抱いていると、エヴァンジェリスト氏から、その疑問形に対する回答となるiMessageが届いた。
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「『大杉勝男』も『大野克夫』も関係ないんよ。そもそも2人共、役者じゃないじゃろ。『ふたりっ子』の『銀じい』を演じたんは勿論、役者じゃけえね」
「やからあ、関係ないもんのこと話さんでエエねん」
「おお、ようようちゃんと、『銀じい』を演じた『カツオ』のこと、話させてくれるんじゃね」
「あんなあ!」
「安心しんさい。ワシは、『トン』や『ミー』と違うて『猫』じゃないけえ、『夏目漱石』の話ニャア、持っていかんけえ。あ!ゴメン、打ち間違えた。『猫』じゃないけえ、『ニャア』じゃのうて『にゃあ』じゃ」
「あんなあ!ほんまエエ加減にさらせよ。『夏目漱石』で『我輩は猫である』やいうことは分るけど、なんで『夏目漱石』が出てくんねん?」
「そりゃ、『きんのすけ』じゃけえよ」
「は?...ああ、『夏目漱石』の本名は、『夏目金之助』やったな」
「でも、『銀じい』は、『夏目漱石』と関係ないけえね」
「や・か・ら・あー!関係あらへんのやったら、なんで、『夏目漱石』(または、『夏目金之助』)が出てくんのや?」
「『銀じい』のお兄さんは、『きんのすけ』じゃけえよ。でも、『夏目金之助』(つまり、『夏目漱石』)じゃないけえ」
「『銀じい』が誰か知らへんし、知りとうもあらへんけど、現代のNHKの朝ドラに出てくる役者のお兄さんが、『夏目漱石』な訳あらへんの当り前やないけ!」
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「(ああ、知りたくもない人間のことで、どうして怒らないといけないんだ!?)」
と、ビエール・トンミー氏は、自ら御することのできぬ混乱と、その混乱から生じる、やはり自ら御することのできぬ苛立ちに、iPhone14 Proを持たぬ左で作った拳を自らの左脚に強く振り落とした。
(続く)
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