2023年12月9日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その331)

 


「(アイツは、昔も今も意外に出不精、というか、口だけで行動を起こさない男だから、『新島』に行ったこともないだろうし、『新島』がどんな島だったかも知らないんだろう)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏に対して、少々優越感に浸りながら、『新島』を解説するiMessageを送った。



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「『新島』の海岸にはやなあ、ぎょうさん浮いてたとも云われてんのや」

「ぎょ、ぎょ、漁業協同組合!」

「くだらん駄洒落はやめれ、云うてるやろが」

「じゃけど、海岸にようけえ死体があったら、そりゃ、驚くじゃろうがあ」

「誰が、死体が浮かんでた、云うてんねん」

「アンタじゃ」

「ちゃうんや。浮いてたとも云われてんのは、『ゴム』や」

「ええー!『新島』じゃあ、灯油の給油は海岸でするん?」



「は?アンサン、何、云うてんのや?さっぱり分らへんで」

「じゃって、灯油券を束ねる輪ゴムが海岸にようけえ浮いとるんじゃろ?」

「アンサン、なんでも自分のことに話を強引に持ってくなあ。そりゃ、アンサンが、『スーパー・マン』として灯油の給油の仕事をする時に、灯油券をまとめるんに使う輪ゴムの話やろ。それに、ワテ、『ゴム』とは云うたけど、輪ゴムとは云うてへんで。気持ちようなる時に使う『ゴム』や。ま、ない方がもっと気持ちエエかもしれへんけど」

「え、え、ええー!コンドー…」

「やめれ、やめれ!それを口にすんやないで!オゲレツはあかん。品位のないBlogの品位がもっと下がるで」

「Blog?なんのことなん?いや、コンドー、そう、今度(コンド)は、アンタの云う『ゴム』がなんかわかった、云いたかったんよ」

「態とらしい奴っちゃなあ。まあ、分ったんならエエわ。せやねん。その『ゴム』がぎょうさん使われると云われる程、『新島』では男女の出会いがあった、いうか、男女が出会いを求めて集まる島やったあ、いうことやな」

「おお、『新島』はエエ島じゃねえ。ワシも行ってみょうかいねえ」

「エエ歳してアホ抜かすんやないで。それに、今でもそうかどうか知らへん。でも、昔は、『ナンパ島』とも云われてたんや。あ!」


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「(しまった。『ナンパ』なんて云うと、アイツ、今度は、『新島』に船が沢山、難破したのか、と云ってくるかもしれん)」


と、ビエール・トンミー氏は、警戒心から気持ち的にも肉体的にも身を固くした。


(続く)






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