「(でも、何を話してたんだか….?『きんのすけ』のことではなく、確か、『カツオ』のことだったはずだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、話の展開を元に戻す方に向おうとしたが、友人のエヴァンジェリスト氏は、それを許さぬ意味不明なiMessageを送ってきた。
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「『シトシト』じゃけえ」
「はっ?」
「『ピッチャン』じゃけえ」
「はっ?はっ?はああー?ああ、どうでもエエが、その『銀じい』の兄やんは、野球の『人』(東京弁で『シト』)、『ピッチャー』で、名前が、弟が『銀』やさかい、その上の『<金>のすけ』ちゅうことか?」
「あんねえ、アンタあ、他人の言葉を適当に他の言葉に置き換えて、話を逸らすんは止めんさいやあ。『シト』は『人』じゃないし、ワシ、『ピッチャー』じゃのうて『ピッチャン』云うたんじゃけえ」
「盗人猛猛しいちゅうんは、アンサンのことやな。『他人の言葉を適当に他の言葉に置き換えて、話を逸らすん』は、アンサンの得意技やないかあ!」
「そう云いながら、アンタあ、『ピッチャン』と聞いて、今度は、お好み焼きの話に変えようと考えとるんじゃないじゃろうのお?」
「はあ?なんで、『ピッチャン』がお好み焼きになんねん?」
「『ピッチャン』を『みっちゃん』と聞き違いしたようにみせるつもりなんじゃろう?『みっちゃん』は、」広島のお好み焼きの名店じゃけえ。ワシ、広島の帰省したら、広島空港で、『みっちゃん』の冷凍のお好み焼きをお土産に買って帰るんよ」
「広島のお好み焼きの方が、関西風のお好み焼きより美味しいとは思うで。でも、今、お好み焼きの話なんかしてへんのや。ワテが、『ピッチャン』を『みっちゃん』と聞き違いするやてえ?そないなアホみたいなこと、ワテ、しいへんて」
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「(『ピッチャン』だって、『ピッチャー』と聞き違いしたんじゃないんだ。あいつが、『ピッチャン』と云った(というか、書いてきた)のは、そりゃ、文面を見ればわかることで、『聞き違い』なんかする訳ないんだ。でも、アイツのことだから、『ピッチャー』を態と訛った云い方をしてみせたんじゃないか、と思っただけなんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、誰に対してかは不明であったが、必死になって弁明に努めた。
(続く)
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