2023年12月20日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その342)

 


「(でも、誤魔化されないぞ。ボクは、財務分析の話をしようとしたんじゃないんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、あらためて意を強く持ち、iPhone14 Proの画面のキーボードを、その意と同じく強く打って、友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。


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「電気屋のことでも、洋品店のことでも、財務分析のことでもないんや。電気やで。部屋の電気のことや。あ、そう云うと、アンサン、今度は、『ワシの部屋には電気流れとらんけえ、痺れんでえ』とか云うやろう」

「アンタあ、ワシをバカにしとるん?どこの家に、電気椅子みたいに電気が流れて痺れる部屋があるんね?」



「いつもバカにして来とんのは、どっちや!アンサン、いっぺん、電気椅子に座って全身痺れさせてもろうてたらどうや。オゲレツが治るんとちゃうか?エエか、ワテは、部屋を照らす電灯のこと云うとんねん」

「ああ、『シーリング・ライト』のことじゃね」

「おお、せやで。ようよう…」

「でも、間違えんさんなよ」

「は?何を間違えんねん?ワテが云うてんのは、『シーリング・ライト』のこと、いうか、そういうもんのことや」

「いやの、『シーリング・ライト』は、ちゃんとした英語じゃけえね」

「そらそやろ」

「『マイナス・シーリング』とは一緒にしんさんなよ」

「は?なんで、『マイナス・シーリング』が出てくんねん?」


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「(ええーっと…『マイナス・シーリング』って、ああ、聞いたことはあるぞ。だけど…)」


と、ビエール・トンミー氏は、思考の便秘から、顔面中央にグッと皺を寄せた。


(続く)






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