2024年1月2日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その355)

 


「(そうかあ、アイツはアイツだったんだ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、ようやくにして気付いたことを、怒りを込めたiMessageで、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に送った。



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「アンサン、『オゲレツ』やな!」

「何を今更、云うとるんねえ」

「そや、アンサン、『オゲレツ』や。で、アンサンがさっきかた云うとる『営業』も『相手』も、『オゲレツ』な意味やったんやな」

「そういうんを『オゲレツ』云うかどうか知らんけど、さっきも云うたように、『山本夏彦』によると、『芝居茶屋は華族や銀行頭取の夫人が役者や力士を買う場所である』いうことらしいんよ」

「アンサン、ワテに、華族や銀行頭取の夫人に『買われえ』、云うんかいな!」

「ああ、ごめん、ごめん。ワシ、『アンタじゃったら、よう売れたじゃろうねえ』と云うたじゃけど、アンタあ、華族や銀行頭取の夫人いうたら、割と歳なオナゴじゃあ思うたんじゃろう。アンタあ、若い娘が好きじゃけえ、気に入らんかったんじゃね」

「あんなあ、そないなことやないねん!」

「まあ、問題は、アンタが『買われる』かどうかじゃのうて、『シトシトピッチャンシトピッチャン』の頃の『きんのすけ』はもう、『播磨屋』じゃのうて、『萬屋』やったあ、いうことじゃけえね。『きんのすけ』の『萬屋』が、そうような芝居小屋じゃったあ、云うとるんでもないしのお」

「は?『シトシトピッチャンシトピッチャン』?『萬屋』?」

「何を今更、確認しとるん?さっきからそう云うとるじゃろうがいねえ」

「ちゃうやろ!アンサン、また態と『シトシト』とか『ピッチャン』を分けて云うたり、『きんのすけ』とか『萬屋』をカタカナで書いて寄こしたんやな」

「ああ、アンサンが分りやすいように、そう書いたかもしれんのお」

「確信犯のくせによう云うでえ。『シトシトピッチャンシトピッチャン』の『萬屋』いうたら、ゲーノー界に疎いワテでも判るで。『子連れ狼』の『萬屋錦之介』のことやな」



「あ~あ、ようよう分ってくれたんじゃね」

「おどりゃあ!」


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「(アイツうー!本当に、『ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせる』んやじゃなく、ケツの穴からおおっきい串を差し込んで、それを口から出して、まさに串刺しにして、火で炙ってやりたい!)」


と、ビエール・トンミー氏は、串剤にされたアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が、豚の丸焼きごとく、裸で火で炙らせる様を想像した。


(続く)






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