「(『高峰三枝子』、『ケーシー高峰』かあ。ゲーノー界には興味がなく、今のゲーノー人のことはほとんど知らないボクだが、昔のゲーノー人のことなら知っているのは、昔のゲーノー界の方が今より魅力があった、という」ことなんだろうか?でも、ボクは、どうして『ケーシー高峰』が医者に扮した漫談なんか見ていたんだろう?)」
と、ビエール・トンミー氏が、白衣に聴診器を首から下げた『ケーシー高峰』の姿を思い出していると、友人のエヴァンジェリスト氏から、iMessageで、『ケーシー高峰』のギャグをぶつけられた。
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「セニョール!」
「はあ?」
「『ケーシー高峰』は関係のうはないじゃろ」
「あれ?『ケーシー高峰』も、『二十四の瞳』に出てたんか?」
「違うけえ。『ケーシー高峰』は、元々は、『大空はるか』とか『坊られい』云う芸名じゃったんじゃそうなんじゃけど、『高峰秀子』に一目惚れして、『高峰』を芸名にしたんじゃと。『ケーシー』は、医師の家系で、自分自身も一旦は医学部に入ったけえ、医者のドラマの『ベン・ケーシー』からとったんよ」
「アンタ、相変らず、いらん情報を滔々と説明すんのやなあ。ある意味、感心するで」
「そうなんよ、『高峰秀子』も『デコちゃん』も関係ないんよ」
「そりゃそやで。問題は、『デコピン』やさかいな」
「違うけえ。『デコピン』は、『オータニさん』の愛犬じゃろ。でも、ワシ、『オータニさん』は関係ない、云うたじゃろうがいねえ」
「へ?」
「『デ・コンポステーラ』じゃけえ。『デコポン』でも『デコピン』でもないんよ」
「そういうたら、そないな言葉、アンサン、云うとったなあ。なんや、それ?」
「ワシ、『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』のこと、云いたかったんよ。アンタ、『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』知っとるじゃろ?」
「ああ…なんか、聞いたことあるよな気いするんやけど…」
「スペインにあるキリスト教徒の巡礼地よおねえ。『サンティアゴ』は、キリストの十二使徒の一人『聖ヤコブ』のスペイン語読みじゃけえ」
「ああ、確か、NHKのBSでやっとったよな気いがする」
「気いがするんじゃのうて、NHKのBSで『聖なる巡礼路を行く ~カミーノ・デ・サンティアゴ』とか『聖なる巡礼路を行くII ~スペイン縦断1500km~』いうて、何回かシリーズで放送しとったんよ」
「ああ…」
「みんな歩いて『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』行っとったじゃろ。なんか『お遍路さん』みたいな感じじゃあ思うたけえ」
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「(そういえば、その巡礼の旅の様子を少しだけ見たと思う。オゲレツなアイツが、何故、あんな真っ当な番組を見ていたんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、いつもオゲレツなことしか発想しない友人のおチャラけ顔の真ん中に、眼に見えぬ深淵を見るような、落ち着かない気分になった。
(続く)
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