「(いや、『かめ』のこともどうでもいいし、『福岡県立ナンチャラ女子高』のこともどうでもいいんだが、アイツは、『嘉女』は、『かめ』だと云いながら、『福岡県立ナンチャラ女子高』の略称の『嘉女』は、『かめ』ではない、なんて、非論理的な、でも必ずしも非論理的とは断定できないような宙ぶらりんな気持ち悪い状態に追い込まれたからなんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、自らの混乱を解析しようとしていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、更に混乱を生じさせるような名前を再び告げるiMessageが届いた。
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「『はるちゃん』よおねえ。『嘉女』云うたら、博識なアンタのことじゃけえ、『福岡県立嘉穂高等女学校』、『福岡県立嘉穂女子高等学校』、ほいで、『福岡県立嘉穂東高等学校』のことを思い出して、そしたら、『はるちゃん』のことも思い出すんじゃあないかあ、思うたんよ」
「あんなあ、思い出すも出さんも、『はるちゃん』はんのこと、ワテ、知らへんで」
「ええ?そうなん?『はるちゃん』は、『やっさん』の同僚だったじゃないねえ」
「『やっさん』?誰や?また、知らん奴出してきよったでえ」
「え?『はぐれ』とった『やっさん』知らんのん?絶対、知っとる思うたけどのお」
「『はぐれ』とった?...ああ、あの漫才師か?『横山やすし』やな。ちゅうことは、『はるちゃん』はんも漫才師か。ワテ、ゲーノー界のこと興味ないし、疎い、て何遍も云うたやろ。『はるちゃん』いう漫才師知らへんで」
「ああ、『横山やすし』も『やっさん』云われとったけど、ワシが云う『やっさん』は違うけえ」
「ほうけえ。なら、『やっさん』は、ヤクザのことやな?で、『はるちゃん』はんは、ヤクザの女かいな?」
「そりゃ、確かに、『やっさん』は、昔は、ヤクザいうか渡世人じゃったけど、『やっさん』になってからは刑事じゃったんじゃけえ」
「はあ?渡世人?ちゅうことは、博打打ちやな。博打打ちから刑事になったあ?『やっさん』で刑事?意味分らへんで」
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「(いやいや、いやいや。アイツの云うことをまともに受け取ったらダメだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、またもや、ついついアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の勿体をつけた物言いに反応した自分を責めた。
(続く)
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