「(だけど、アイツは、『YKK』の『Y』だなんて、いつも勿体をつけた云い方をしてくる。そこも、アイツのイライラさせるところだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、懐かしく思い出していた福岡の天神の街中で、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏がおちゃらけ顏をこちらに向けてきているような感覚に囚われ、思わず、眼を閉じた時、そのエヴァンジェリスト氏から、更に苛立ちを生じさせるようなiMessageが届いた。
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「アンタあ、何、云うとるん?『YKK』の『Y』いうたら、『エロ拓』じゃないねえ」
「『エロ拓』?あ、なんかオゲレツなもんの魚拓みたいなもんやな」
「『オゲレツなもん』いうて、何なん?」
「ワテにそれを云わすんかいな。かなわんなあ」
「ああ、いけんよ、いけんよ。変なこと云いんさんなよ。品位が下がるけえ」
「なんのや品位や?」
「それに、『エロ拓』は、アンタが今、思うとるようなもんのことじゃないよおねえ。愛人にベッドの中の写真とか、恥ずかしい『癖』とかを暴露された男よねえ」
「あ!『YKK』て、そっちの『YKK』かいな」
「『こういちろう』も『修猷館高校』の出身なんじゃとね」
「またや。また、態と『ひらがな』やな」
「でも、その『こういちろう』は、『YKK』の『Y』と違うて、政治家じゃないけえね」
「は?」
「『上田』さんのことじゃない、云うとるんよ」
「『上田』?『上田こういちろう』?」
「『フワちゃん』のお兄さんよおね」
「『フワちゃん』いうタレントは、テレビでちょこっと見たことあるけど、『フワちゃん』には興味ないし、そのお兄はんが、『修猷館高校』の出身やあいうても、どうでもエエがな」
「いや、ワシが云うとる『フワちゃん』は、最近、女子プロレスもしとるタレントのことじゃないけえ。女じゃないし、お兄さんと一緒で、政治家じゃけえ」
「あ!『フワちゃん』て、『不破』か」
「兄弟揃うて、『府立六中』出身じゃけえ、『ショーシン』の先輩なんよ」
「『ショーシン』?」
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「(『ショーシン』なんて政治家いたかなあ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、今(2024年1月)、裏金問題で顔を引きつらせている政治家たちの顔を思い出していた。
(続く)
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