「(『カップヌードルルミュージアム』の売店にも、そう云えば、確か、『カップヌードルまんじゅう』なんかのお菓子を売ってたような気もするし、カップ麺の会社でもお菓子を作って売っていないとも限らない。あ、いやいや、アイツの罠に嵌ってはいけない)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏への警戒心をあらためて抱いたが、時遅く、そのエヴァンジェリスト氏から批判iMessageが届いた。
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「アンタあ、そうような馬鹿なこと云うとったら、『海原千里』さんにどやしつけられるで」
「誰や、その『海底2万マイル』みたいな名前のお人は?」
「またそうやって、話を他に逸らそうとするんはいけんよ。『海原千里』は、姉妹漫才コンビの『海原千里・万里』と妹の方じゃないねえ」
「知るかいな、そないな漫才コンビ」
「え?アンタあ、『上沼恵美子』知らんのん?」
「ああ、口の悪い女芸人やな」
「なんねえ、知っとるじゃないねえ」
「それがなんや、ちゅうねん」
「『海原千里』は、今の『上沼恵美子』じゃないねえ」
「ああ、そうでっか。どうでもエエわ、そないなこと」
「そりゃないじゃろ。アンタが、『マルちゃん』のこと云い出したんじゃないねえ。『海原千里・万里』は、『マルちゃんのカップうどんきつね』のCMやっとったんじゃけえ」
「ああ、アンサンが、上井草の下宿の本棚に食べ終えた容器を何個も重ねとったやっちゃな。なんで、そないなことするんやろ、と不思議やったが、綺麗に並べとることには、ある意味、感心したもんや」
「ワシ、『マルちゃんのカップうどんきつね』好きじゃったけえ。それが、ある日、『赤いきつね』になったんは、ワシ、おおいに不満じゃったんじゃけえ!」
「あんなあ、『海原ナンチャラ』が『上沼ナンチャラ』でも、『マルちゃんのカップうどんきつね』が『赤いきつね』でも、どっちゃでもかめへんねん。けど、カップ麺の『マルちゃん』が、どこでどう『マドレーヌ』と関係してんのや?」
「え?『マルちゃん』は、カップ麺を食べとったん?」
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「(アイツううう、『マルちゃん』を、今度は、『ちびまる子ちゃん』のことにでもしたいのか!)」
と、ビエール・トンミー氏の脳中には、『ピーヒャラ、ピーヒャラ』という普段見もしないアニメ『ちびまる子ちゃん』の主題歌が流れた。
(続く)
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