「(今も、新聞やテレビで見た色々な事柄について、ボクが解説すると、家内は『アータって、ほんとハクシキねえ!』と、ボクに対して上目遣いしてくるんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、そんな妻の『上目遣い』に応えられぬ自らの『股間』に、項垂れるように視線を落とした時、友人のエヴァンジェリスト氏から、妻には云えぬ名前を挙げるiMessageが入ってきた。
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「『みさを』も、アンタのこと、『凄い!』と思うたんじゃろ?」
「『みさを』?ああ、あれは、アンサンの妄想や。そないなオナゴは、実在せんはったはずや」
(参照:治療の旅【江ノ島/鎌倉・編】[その150] )
「実在しなかったはず?あれ、断言はできんのんじゃね」
「いや、他人の言葉尻を捉えるもんやあらへんで」
「まあ、アンタの知性は、『みさを』だけじゃのうてワシも、凄いとは思うとるんじゃけど、『福岡県立嘉穂東高等学校』の『かめ』は、『甕』のことじゃないんよ。『嘉女』じゃけえ」
「『嘉女』?」
「『福岡県立嘉穂東高等学校』の大元は、『嘉穂郡立技芸女学校』で、その女学校が福岡県に移管されて『福岡県立嘉穂高等女学校』になったあ、と説明したじゃろ」
「アンサン、ごちゃごちゃ関係あらへんこと云うさかい、よう覚えとらへんけど、せやったかなあ」
「『福岡県立嘉穂高等女学校』は、『福岡県立嘉穂女子高等学校』いう名前になったこともあるけど、略称は『嘉女』じゃ」
「ああ、日本人は略称好きやからなあ。でも、それがなんやちゅうねん?」
「『嘉女』は、『かめ』じゃけえ」
「は?その『福岡県立ナンチャラ女子高』は、略称『かめ』やったんか?なんや、EPSONのプリンターのインクみたいやなあ」
「話を逸らしんさんなや。それに、『福岡県立嘉穂高等女学校』の略称が『かめ』じゃったかどうか知らのんよ」
「はああ!?アンサン、今、そう云うたばっかしやないか!」
「違うけえ。ワシが云うたんは、『福岡県立嘉穂高等女学校』、『福岡県立嘉穂女子高等学校』の略称は『嘉女』じゃ、云うたんよ」
「せやさかい、『かめ』やないか」
「『福岡県立嘉穂高等女学校』、『福岡県立嘉穂女子高等学校』の略称は『嘉女』を『かめ』と呼ぶかどうかは知らんのんよ。『かじょ』かもしれん」
「なら、なんで『嘉女』が、『かめ』になんのや?いや、その前に、『嘉女』が(つまり『福岡県立ナンチャラ女子高』が)、『かめ』やないかもしれへんのに、なんで『福岡県立ナンチャラ女子高』のこと話してきたんや?」
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「(ああ、またどうでもいいことをアイツに訊いてしまったあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、両目を閉じ、天を仰いだ。
(続く)
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