「(『はるちゃん』だって、どうせ、『福来ナンチャラ』の友だちかなんかなんだろう。そんな女のことなんか興味ないが、アイツ、無理矢理、説明してくるつもりだろう)」
と、ビエール・トンミー氏が、諦めから、iPhone14 Proを持つ右手を、椅子に座る自らの太ももに落とした時、講義で震えるようなiMessageが、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。
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「『はるちゃん』は、『ブギウギ』とは関係ないけえ!」
「なんや、朝ドラは関係あらへんのか」
「いや、朝ドラと全く関係のうはないんよ。アンタあ、『伝助』覚えとる?」
「へ?芸人かなんかやったか?」
「そりゃ、『大宮デン助』こと『大宮敏充』のことじゃろう。でも、ワシが云うとる『伝助』は、『嘉納伝助』よおね。NHKの朝ドラ『花子とアン』に出てくる石炭王の『嘉納伝助』のことなんよ」
「あ~あ、よう覚えとらへんが、聞いたこともあったような気もせんではないなあ。『はるちゃん』はんは、『花子とアン』に出とったんか?」
[参照]
ボクも「嘉納伝助になる!」….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】
「出とらん」
「え?出とらへんのか?それなのに、なんで…?」
「『嘉納伝助』は、実在の炭坑王で、福岡銀行も設立したと云われる『伊藤伝右衛門』をモデルにしたんよ。その『伊藤伝右衛門』が建設費用と永久の経費寄附をして、今の『福岡県立嘉穂東高等学校』ができたんよ」
「はあ?その高校が、『はるちゃん』はんとなんの関係があんのや?いや、どんな関係があっても説明不要や」
「ああ、『福岡県立嘉穂東高等学校』じゃあ、『かめ』さんとな~の関係もないように見えるんじゃね」
「いや、そういうことやあらへんて」
「まあ、聞きんさいや。『福岡県立嘉穂東高等学校』の大元は、『嘉穂郡立技芸女学校』で、その女学校が福岡県に移管されて『福岡県立嘉穂高等女学校』になったんよ」
「はあん?ワテ、福岡の高校やったら、『修猷館高校』しか知らへん。『修猷館高校』は、県立やけど、福岡の超名門高校なんや。百地の近くやさかい、ワテ、毎日『修猷館』の前を通ってたんや修猷館高校は、隣にある『西南学院大学』より立派やで」
「知っとる、知っとる。ワシ、何年か前に、百道浜で研修講師の仕事した時、『修猷館高校』の前を通ったけえ。『YKK』の『Y』の母校じゃろ?」
「は?なんで、ファスナーの会社の話になんねん?あ、『YKK』は、『吉田工業』やさかい、創設者の『吉田』はんが、『修猷館高校』の出身なんか?」
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「(『YKK』も福岡に所縁があるとは知らなかったなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らの出生地であり、また、サラリーマン時代の一時期、居住していたことで愛着のある福岡に世界的有名企業のルーツがあると知らされ(と、本人が思っただけであるが)、福岡の百道浜や天神の光景を、満足げに懐かしく思い出した。
(続く)
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