「(あのオッサン、『高田明』というのか。まあ、『ジャパネットたかた』の創業者だったら、『高田』は当り前だけど……いや、いや、あのオッサンが、『ジャパネットたかた』の創業者であろうが、ただのCMタレントだろうが、どうでもいいことだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、またまた友人のエヴァンジェリスト氏の罠に嵌ってしまったことを悔いていると、エヴァンジェリスト氏は懲りないiMessageを、懲りない以上に興奮状態をさえ感じさせるiMessageを送ってきた。
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「ワシは、『アキラ』さん、好きなんよ。『アキラ』さんは、商品を売るんじゃのうて、商品が使われる『シーン』を売ってじゃったんよ。正しいマーケティングじゃ」
「ああ、アンサン、フランス文學修士にして、SE/ICT技術者を超える『IT知らん人』対応師/ネット師で、更には、楽しい財務分析の伝道者やけど、何故か、『マーケティング』にも一家言持ってたんやったな」
「ワシに『マーケティング』の手解きを授けた人は、『日本マーケティング協会』の研究所で『マーケティング』をしとった、と聞いとったけど、それは嘘じゃったんよ」
「ああ、例のアノ人やな」
「『尊属傷害致死』で実刑を受けた人じゃけえ、あんまし話せんけどのお。ワシの『マーケティング』は、『虚』中の『実』かもしれんのんよ。『虚』中の『実』は、『虚』なんじゃろうか?それとも『実』なんじゃろうか?」
「アンサン、現役時代の仕事でも十二分な実績を上げてたんやさかい、アンサンの『マーケティング』は、『実』やったんやないか、と思うで。でも、アンサンの存在そのものは(つまり、『オゲレツ』やな)、殆ど、『虚』中の『虚』や、と思うがな」
「なんか照れるのお、そこまで褒められると」
「めでたい奴っちゃなあ。でも、なんで、『マーケティング』の話になんねん。そりゃ、ワテは『ハンカチ大学』商学部で、日本のマーケティング界の権威『マサ・オウーノ』教授が教鞭をとっていた教室の隣の教室で学んでたさかい、『マーケティング』とは縁が深いんは深いんやけどな」
「じゃけえ、『アキラ』さんのこと、話しとったんよ」
「ああ、『ジャパネット』やったな。で、なんで、ワテ、『ジャパネット』のオッサンのこと、聞かされなあかんのや?」
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「(ああ、また、あの声が響いてきた!)」
と、ビエール・トンミー氏は、『さらに1万円割引ーっ!!』の声を聞こえないようにと、両手で(右手には、iPhone14 Proを持ったままで)耳を塞いだ。
(続く)
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