2024年3月30日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その443)

 


「(『ひみつのアッコちゃん』は、見たことは勿論あったが、確か放送があった頃、ボクはもう中学生だったし、女の子が主人公のアニメだったから、観るのはちょっと気が引けたところもあったと思う。でも、妹も見ていたし…)」


と、ビエール・トンミー氏が、中学の学生服を着た自分がブラウン管テレビの前に座って、2歳歳下の妹と、『ひみつのアッコちゃん』を観ていたことを思い出していると(実際は、テレビを観る夕方以降の時間帯には、もう学生服を着ていなかったはずだが)、友人のエヴァンジェリスト氏から、いつもの惚けたiMessageが入ってきた。



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「アンタあ、『テクマクマヤコン』で何になりたかったん?」

「あんなな。ワテ、『ひみつのアッコちゃん』放送しとった頃、もう中学生やで。そないな子ども染みたおまじないの言葉、云う訳あらへんやろ」

「アンタあ、『テクマクマヤコン』が、『子ども染みたおまじない』じゃあ云うん?」

「ああ、云うで」

「そりゃ、『テクマクマヤコン』に失礼でえ」

「何、また訳の分らんことを」

「『テクマクマヤコン』は、『テクニカル・マジック・マイ・コンパクト』を省略したもんらしいんで。こうようなちゃんとした英語を『子ども染みたおまじない』じゃなんて!元の姿に戻る時の呪文の『ラミパス ラミパス ルルルルル~』も、『スーパーミラー』を逆さにした言葉なんじゃと。どうねえ、深いじゃろう?」

「アンサン、また必死でデジタル・ハンターしたんやろけど、ワテにとっちゃあ、どうでもエエことや。そないに云うアンサンは、『テクマクマヤコン』で何になりたかったんや?」

「ああ…ワシ、『大人』になりたかったんよ」

「え?『大人』?アンサンもあの頃、中学生やさかい、後何年かしたら、別に『テクマクマヤコン』やのうても、『大人』になれたやろが」



「早う『大人』になりたかったんよ」

「なんでや?」

「『智恵子』と『結婚』したかったんよ」

「『智恵子』?」

「ほうよねえ。『松原智恵子』よおね。あの頃、『松原智恵子』は、ワシが好きじゃった『石坂洋次郎』原作のドラマによう出とったんよ。綺麗じゃけえ、ワシ、『んぐっ!』しとったんよ」



(参照:ハブテン少年[その85]



「アンサン、中学の頃からオゲレツやったんやな」


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「(いや、アイツのオゲレツは、中学に始ったものじゃないだろう。生来のものだ)」


と思うビエール・トンミー氏の表情は、生物の生態を解明する学者のものとなっていた。


(続く)






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