「(『コウタロー』って、あ!?まさか人間の『コウタロー』の方じゃないだろうな?あの『コウタロー』並みの『美貌』っていうのは、『コウタロー』さんには悪いが、ちょっとなあ。それに、確か、少し前に亡くなったんじゃなかったかな?)」
と、ビエール・トンミー氏が、『走れコウタロー』を歌う『山本コウタロー』の姿を思い描いていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、その姿を黒板消しで消すようなiMessageが入った。
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「『コウタロー』さんは今(2024年3月)、87歳のはずじゃけど、相変らずのイケメンじゃけえね」
「87歳?イケメン?『コウタロー』はんは、ワテらよりちょっとだけ歳上で、90歳近い年齢やなかったあ、思うし、それに、ちょっと前に亡くなりはったんやなかったか?」
「アンタあ、ほんまエエ加減にしんさいよ。『コウタロー』さんは、今度の3月14日から(2024年の3月14日から)、名古屋の『御園座』で、『御園座三月特別公演』として、第一部で『水戸黄門』の芝居、第二部で『春に唄う』という歌謡ステージを、元気にしちゃってなんじゃけえ。歌謡ステージにゃあ、『鳥取砂丘』なんかのヒット曲を持つ『水森かおり』も出るみたいなんよ」
「は?はああ?」
「『御園座』で、芝居と歌のステージをするんは、ワシ、羨ましいけえ。歌謡ステーじゃあ、舞台から降りて、客席の間の通路を歩くんよ。そしたら、女性のお客さんたちが、おひねりとか札束をようけえ、ワシの服の隙間に入れてくるんよ(ついでに、ちょっと股間を触られるかもしれんけど)。そうようなことを、ワシもできるんならしてみたいんよ、『里見浩太朗』さんみたいに」
「なんや、『里見浩太朗』のことやったんか」
「ほうよね。『里見浩太朗』さんは、テレビ・ドラマの『水戸黄門』で2代目の『助さん』をして、後に、『水戸黄門』まで演じちゃってじゃけど、『御園座三月特別公演』の『水戸黄門』じゃあ、『水戸黄門』役みたいじゃ、ポスターを見るとの」
「そりゃ、もう90歳近いんやったら、『水戸黄門』役やろな。まあ、どうでもエエことやけど」
「そうなんよ、『里見浩太朗』さんのことは、どうでもエエんよ。『御園座』で、芝居と歌のステージをしちゃってんは、羨ましいけどのお」
「え!おい、おい、おい!『里見浩太朗』はんのことは、どうでもエエ、やて?!」
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「(アイツ、散々、『コウタロー』で話を引き伸ばしてきておいて、『コウタロー』、つまり、『里見浩太朗』のことはどうでもいいだとお!チクショー!)」
と、ビエール・トンミー氏は、もう幾度目かも分らない程に、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏にしてやられた自分への悔しさを顔面一杯に現した。
(続く)
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