「(でも、『ヒモくん』夫婦は、弟に優しい。調子に乗った弟のアイツの戯言の相手をちゃんとしてやるんだから)」
と、ビエール・トンミー氏が、大学受験の際に、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏と一緒に転がり込んだ、エヴァンジェリスト氏の兄である『ヒモくん』の下宿と、そこで『ヒモくん』が見せた優しい笑顔を思い出していると、エヴァンジェリスト氏から、調子に乗ったままのiMessageが届いた。
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「『モナコ』とか、ヨーロッパにもどこか別荘を持つけえ』とも云うたんよ」
「おお、モナコ、エエやんけ。F1も生で見るでえ」
「ああ、アンタあ、『生』が好きなんじゃねえ。ふふ」
「ああ、『生』は美味いで」
「そうじゃろう、そうじゃろう。ふふ」
「『ふふ』て、なんや?なんか、気色悪いで。けどやなあ、『ラガー』もエエで。いや、『ラガー』こそ、王道云うてもエエ」
「え?そうなん?アンタあ、若い『の』が好きじゃったんじゃないん?」
「『の』て、なんや?なんか、益々、気色悪いで」
「『ラガー』云うたら、『熟成』いうか『熟したモン』のことじゃろう?あ!?そうかあ、『ラガー』とでも『生』がエエんじゃね?」
「『ラガー』でも『生』て、矛盾しとるで」
「ワシが云うたんは、『ラガー』とでも『生』、云うたんよ」
「アンサン、まさか、また、『ラガー』から話を『ラグビー』に持ってこ、としてんのやないやろな?けど、『ラガー』とでも『生』て、ラグビー選手とも『生』を一緒に飲もうと飲むまいと、どうでもエエがな」
[参照:チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その268)]
「『生』を一緒に飲む、て、アンタこそ、話をビールに持って行こうとしとるんじゃろ」
「へ?話をビールに持って行くも行かんも、ビールの話してんのやないか」
「ええ!?ワシ、ビールの話なんかしとらんで」
「せやかて、『生』が好きとか云うてたやないか。…あ!」
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「(アイツうううう!)」
と、ビエール・トンミー氏は、怒りからなのか、自分の生態を見透かされていることへの恥じらいからか、誰に見られている訳でもないのに、激しく赤面した。
(続く)
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