「(だけど、またどうして、こんなクダラナイこと、話してんだろう?まあ、今に限ったことじゃないけど)」
と、ビエール・トンミー氏が、今更ながら、友人のエヴァンジェリスト氏とのiMessage交換の無意味さを思っていると、エヴァンジェリスト氏から反論のiMessageが入ってきた。
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「アンタが、『哀れなるものたち』いうオゲレツ映画のこと、話してきたんじゃないね」
「あんな、『哀れなるものたち』は、そりゃ、『インモー』は出てくるけど、オゲレツな映画やあらへんのや。けどな、『ナントカ指定」で年齢制限があるんや」
「69歳のワシは、見てもええん?」
「そやな、年齢的には大丈夫やろけど、アンサンが観たら、えろう興奮して何し出すか分らへんさかいなあ」
「そう云われたら、ますます観とうなるじゃないねえ」
「アンサン好みのオモロいエピソードがあったで」
「アンタあ、ワシの好み、よう知っとるけえのお」
「主人公は、売春宿に入るんやが、そこの客のエピソードのひとつや」
「そこの客が、ワシみたいなん?」
「まあ、聞きいな。その客は裕福な紳士なんや」
「なんじゃあ、それじゃったら、その客は、アンタみたいな爺さんじゃないねえ」
「その裕福な紳士は、売春宿に二人の少年を連れて来たんや。目的は、『教育の為』や」
「おお、なかなかエエ父親じゃねえ」
「二人の少年も裕福な服装で、真面目な顔をして、部屋の隅に控えて親の云うことをきいとる」
「ワシもアンタの云うこと、よう聞くけえ」
「父親は息子達の前で、『まずコナイして次はコナイする』、『コナイな時は3回アナイして次に2回アナいする』という具合に実践して教育するんや。少年達は父親の云うことを一々メモしとる。な、シュールなエピソードやろ?」
「おお、おお、おおー!アンタ、ワシにも、アナイナことやコナイナことの仕方、教えてえや」
「アホンダラあ!」
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「(ちょっと隙を見せると、いい気になりやがって!)」
と、ビエール・トンミー氏は、図に乗った友人のエヴァンジェリスト氏のiMessageを見て、友人に対して同時に、隙を見せてしまった自身への怒りを覚えた。
(続く)
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