「(まあ、プロの作家だって、自著でこれまで取り上げてきたことをまた書いてしまうことはあるんだが…ああ、いやいや、アイツは殆ど読者もいないオゲレツなBlogを書いているだけで、プロの作家と比べるなんて、ボクとしたことが)」
と、ビエール・トンミー氏が、無自覚の内に、『ボクとしたことが』と、まるでドラマ『相棒』の『杉下右京』的な言葉を口中で発していると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、まさにプロの作家とはまさに比べようもない惚けた広島弁のiMessageが入ってきた。
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「ほうよね。問題は、『左遷』された『里見』じゃろ?」
「おお、それや!『左遷』された『里見』や」
「ほうよね。ようようそこに話が戻していいんじゃね」
「何を白々しい」
「『白々しい』じゃのうて、『白い巨塔』じゃろ?アンタあ、『白い巨塔』について語りたんじゃろ。早う話しんさいや」
「何を今更!ワテが、『白い巨塔』について語ろうとしてんのに、アンサンが、『左遷』とか『里見』云うてきたんやないか」
「アンタが、『白い巨塔』について語りたい云うけえよおね」
「はあ?」
「間違えて、『黒い巨砲』について語りんさんなよ」
「ほんまエエ加減にしいや!」
「ええね、ワシは見とらんし、読んどらんけえ、よう知らんけど、『里見』は、『山陰大学』に『左遷』されたんじゃろ?」
「あ!その『里見』かあ!」
「『山陰大学』は、なんか、『鳥取大学』がモデルらしいじゃないねえ。そうすると、『里見浩太朗』さんが、自分の歌謡ステージに、『鳥取砂丘』いうヒット曲を持つ『水森ゆかり』に出演してもらうんも、なんか意味深いような気がするのお」
「アンサン、それ、ちと強引ちゅうもんやで」
「いや、ワシ、アンタ程、『強引』じゃないけえ。ふふ」
「その『強引』のことは、もうエエねん。そないなことより、ようよう分ったで。『白い巨塔』やな、『左遷』された『里見』いうんは」
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「(ほんと、まわりくどい奴だ。はーっ)」
と、ビエール・トンミー氏は、眼前に浮かんできた、自分の方に笑顔を振り向けながらも、蛇行しながら一向に近づいて来ない友人のエヴァンジェリスト氏の像に対して、大きな溜息を吐きかけた。
(続く)
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