「(それにしても、『アッコ』を『あつこ』なんて、普段から『我田引水』的なアイツにしても、強引が過ぎる)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の、オトボケ顔の下に隠された意固地な面を思い出していると、エヴァンジェリスト氏から、更に強引なiMessageが届いた。
====================================
「それなら、『和田アキ子』は、『アッコちゃん』役じゃったらエエん?」
「はあ?なんや、『アッコちゃん』役て?『和田アキ子』は、なんかの役をせんでも、普段からニックネームは、『アッコ』やろが」
「『アッコ』と『アッコちゃん』は違うでえ」
「『ちゃん』を付けるか、付けへんか、だけやないか」
「『アッコちゃん』は、『アキコ』じゃないんよ。『アッコちゃん』は、『加賀美あつ子』じゃけえ」
「『加賀美あつ子』?誰や、それ?」
「ああ、第1作じゃと『加賀美あつ子』じゃけど、第2作じゃと、『加賀見アツコ』じゃったらしいし、第3作じゃと、『加賀美あつこ』じゃったらしいけえ、アンタも混乱するじゃろ」
「『加賀美あつ子』も『加賀見アツコ』も『加賀美あつこ』も知らんがな?」
「ああ、ほうかあ、アンタの認識じゃと、原作の『鏡厚子』なんじゃね」
「『鏡厚子』も知らへんし、それに、なんや、『第1作』とか『第2作』とか『原作』とか、ドラマかなんかの登場人物のこと云うてんのか?」
「なんねえ、やっぱり、『テクマクマヤコン』、知っとったんじゃね」
「はあ?『テクマクマヤコン』?ああ!『ひみつのアッコちゃん』やな」
====================================
「(『ひみつのアッコちゃん』の『アッコちゃん』の名前が、『加賀美あつ子』とかなんとかだったとは知らなかった。手鏡を使って変身するから『かがみ』(加賀美)なのか。原作は、ズバリ『鏡』だし。あ、いかん、いかん)」
と、ビエール・トンミー氏は、ふと、友人のエヴァンジェリスト氏の解説に感心している自分を知り、急いで首を左右に振った。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿