2024年3月15日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その428)

 


「(アイツは、ボクの次だけど、美少年だった。そして、これもボクの次だけど、頭も良かった。だから、最初は、異常だと気付かなかったんだ。だけど…)」


と、ビエール・トンミー氏は、1970年、『広島皆実高校』の1年7ホームの教室で、冊子(手作りの手書きの雑誌みたいなものだ)『何会』をアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から渡され、その表紙をめくった時の衝撃を思い出した。そこには『月にうさぎがいた』と書かれていたのだ(『月にうさぎがいた』という題名の読み物であった)。そして、その冊子『何会』を手渡ししてきた、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の微笑を思い出し、その微笑にパンチを見舞う気持ちで、皮肉たっぷりのiMessageをエヴァンジェリスト氏に送った。



[参照]


夜のセイフク[その18]


夜のセイフク[その21]



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「ああ、アンサン、多分、アンサンの処女作やったやろう『月にうさぎがいた』の時から、『異常な世界観』持ってたさかいな」

「アンタあ、よう覚えとってくれたのお、『月にうさぎがいた』を。宇宙飛行士が、月で発見したうさぎを地球に連れ帰って、連れ帰ったうさぎと会見に臨むんじゃけど、アンタ、内容も覚えとった?」



「ああ、そこしか覚えてへんけどな」

「そりゃ、そうじゃろう。うさぎを地球に連れ帰って、連れ帰ったうさぎと会見に臨むだけの話じゃけえ。これが映画化されたら、アンタにゃ、うさぎ役をしてもらいたいのお

「嫌や。なんで、ワテがうさぎにならなあかんねん?」

「じゃって、アンタあ、『BS11』が好きなんじゃろ?『BS11』の公式マスコット・キャラクターは、うさぎじゃないね」



[参照:チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その413)



「ほんま、エエ加減にしいや」

「『ヒーバー』役も、アンタにしてもらいたいんよ」

「『ヒーバー』?」


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「(また、訳の判らない名前を出してきやがった。アイツの脳の中は、一体、どうなっているんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、外科医になったように、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の頭部を開け、その中の脳を観察する様を想像した。


(続く)






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