チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】（その432）

 

「（アイツにボクの『アノ時』の姿を見られると思っただけで、ゾッとする）」

と、ビエール・トンミー氏が、寒気を感じたように身を細めていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、思ってもいなかった男優と女優の名前が記されたiMessagegeが入って来た。

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「『岡田准一』と『沢尻エリカ』とが、アナイナことやコナイナことするんも、アンタあ、見たん？」

「は？なんで、いきなり『岡田准一』はんと『沢尻エリカ』はんが出てくんねん？」

「そりゃ、その2人が、アナイナことやコナイナことしとるけえじゃろ」

「『岡田准一』はんと『沢尻エリカ』はんとが、アナイナことやコナイナことしてもせんでも、どうでもエエがな。何遍も云うとるように、ワテ、ゲーノー界のこと興味あらへんのや」

「『別にい』いう感じなんじゃね」

「何、云いたいねん？」

「アンタあ、『2019年版』は見とらんのんじゃね」

「何や、『2019年版』て？」

「『2019年版』では、『クレヨンしんちゃん』ともコラボして、『岡田准一』は、『スゴい巨塔』を舞台にした『クレヨンしんちゃん』特別ショートアニメ『スゴい巨塔だゾ』に声の出演したらしいんよ」

「は？『スゴい巨塔』やて？」

「アンタが『クレヨンしんちゃん』とコラボしたら『スゴい巨砲』に声の出演するんじゃろうねえ」

「クダランで。『スゴい巨塔』やなんて、『白い巨塔』のパクリみたいやないか」

「パクリじゃないけえ。『岡田准一』が主演した『2019年版』の『白い巨塔』とのコラボじゃけえ」

「あ！『白い巨塔』かあ」

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「（そうかあ、『白い巨塔』に『2019年版』もあったのか）」

と思いながら、ビエール・トンミー氏は、何とか存在は知っている『岡田准一』が白衣を着た姿を想像し、軽く首を捻った。

（続く）