「(だけど、オナゴたちが、『ビエさまのって、あっつ~い!』って云っていたのは、事実だ…あ!いかん、いかん)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏並みのオゲレツ発想をしてしまった自らの頭を、iPhone14 Proを持たぬ左手でコツンと叩くと、あらためて自宅の『天窓』問題を語るiMessageをエヴァンジェリスト氏に送った。
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「要するに、ウチの『天窓』はえろう高いさかい、万一、雨漏りしたら手ェが出せん。雨は漏る、手ェは出せん、となるととドナイすればエエんやろ?修理するにしても即にはデケンやろし、雨漏りの間ドナイ対策すればエエんやろ?」
「傘さしたらええんじゃないん?」
「他人の話、真面目に聞きいや」
「ああ、合羽いうか、レインウエア着るんじゃね!レインウエアじゃったら、『ワークマン』のがええよ。ワシ、今着とる半袖のポロ・シャツも『ワークマン』のなんよ。1枚、780円なんよ。安いけど、しっかりしとるけえ、ワシ、色違いで、合計5枚も買うたんよ」
「あんなあ、ワテ、『天窓』から雨漏りするようになったら、ちゅうこと話してんねん」
「ほうじゃったね。そしたら、唄うたらええんよ」
「へ?」
「『♩Singin' in the Rain』じゃあ」
「唄うてる場合やあらへん。アンサン、アイコラ作るのに、無理無理、話をあらん方向に持っていくんは、エエ加減にしいや」
「何、云うとるんか、分らん」
「エエか、話戻すで。ブルーシート用意しても、結構、高うて、覆いようがないんや。修理費用かて、『修理代+足場代』で50万円もすんねん」
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「(そうなんだ。家の修繕で何に金がかかるか、というと、修繕の為に、足場を組まないといけない場合なんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、組まれた足場を見上げるように、自室の中ながら、視線を天上へと向けた
(続く)
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