「(足場代が高く、外壁塗装も300万円、と見積もられて、当面、家の修繕もやめたんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、組まれた足場が崩壊する様を想像していると、友人のエヴァンジェリスト氏から、茶化すようなiMessageが入ってきた。
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「『スパイダーマン』に頼んだら、足場組まんでも、上手いことやってくれるんじゃないんかのお」
「てへ!ほなら、アンサン、『スパイダーマン』紹介してえな」
「ええで。ほいじゃったら、『スパイダーマン』の携帯電話番号かなんか、連絡先教えてえや」
「懲りんやっちゃ。エエか、『天窓』の修理代の問題は、『足場代』だけやあらへんのや。ウチの『天窓』は、『VELUX』なんや」
「おお!さすが、『SNCF』の大家!」
「『天窓』になんで『SNCF』が関係すんねん?」
「じゃって、『VELUX』いうたら、『fenêtre de toit』じゃろ?」
「んん?...ありゃ、アンサン、ひょっとしてもうデジタル・ハンターしたんか?『fenêtre de toit』は、ひょっとして、フランス語か?」
「『フランス語か?』じゃて、オトボケが相変らずうまいのお。『天窓』は、フランス語で『fenêtre de toit』じゃろ?」
「おお、そやねん」
「ベルギーの公用語にゃあ、フランス語、ドイツ語、オランダ語があって、国内の地域によって使われとる言葉が違うんじゃろ?で、『VELUX』のHP見たら、フランス語じゃったけえ、フランスじゃないけど、『SNCF』の大家のアンタのことじゃけえ、『天窓』に、ベルギーのフランス語圏の会社の『VELUX』を選んだんじゃろう?」
「んん、まあ、当らずとも遠からず、ちゅうところやろか」
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「(アイツ、相変らず、爆速のデジタル・ハンターだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が、すかしたiMessageを送ってくる裏で、必死になって、パソコン(Mac)で検索処理をしている姿を思った。
(続く)
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