「(家内と結婚したのは、女としての魅力が一杯だったからで、親の介護を期待したものではなかったし、ボク自身の介護をしてもらおうと思った訳ではなかったんだけど)」
と、ビエール・トンミー氏が、結婚して間もない頃、新居のソファでいちゃつく自分と妻との姿を思い出し、股間に若干の『異変』を生じさせていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、それに掛けたような、そうでもないようなiMessageが入ってきた。
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「アンタあ、若い頃も奥様に『シモ』(いや、『シタ』云うた方がええかのお)の世話をしてもろうて、もっと歳とったら、また『シモ』の世話してもらうんじゃろ」
「オゲレツはやめれ」
「アンタが、外出して『野糞』をたれた後、ケツを拭かず、そのまま履いたパンツ、ズボンも、もう自分で洗わんでも、奥様が洗うてくれるじゃろう」
(参照:【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その32])
「ワテは、そないなつもりはあらへんけど、家内は、ワテのこと、放っておけへんやろな」
「じゃけえ、アンタにゃ、『ホーム』は無縁じゃあ、云うん?」
「まあ、せやな」
「けど、ワシ、その『ホーム』(老人ホーム)のこと云うとるんじゃないんよ。アンタとワシとが出会うたんは、『1年7ホーム」じゃったじゃろ?その『ホーム』のことよおね」
「『1年7ホーム!....んん?なんや、それ?ワテ、そないなもん知らへんで」
「『広島皆実高校』じゃあ、クラスのことを『ホーム』と呼んどったじゃろがあ。多分、今でもそうみたいじゃし」
「やからあ、ワテ、『カイジツ高校』なんて知らへんて」
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「(クドイ奴だ。『皆実高校』のことは、隠しておきたいのに)」
と、ビエール・トンミー氏は、頭の中に浮かぶ広島市の地図から、消しゴム・マジックでも使ったかのように、『広島皆実高校』を消そうとしたのであった。
(続く)
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