「(アイツ、ボクを引っ掛けたんだ。)」
と、ビエール・トンミー氏は、北叟笑んでいるであろう、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の顔を思い浮かべ、その顔に向け、唾を吐くように口を尖らせたが、エヴァンジェリスト氏はまた新たな意味不明なiMessageを送ってきた。
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「ワシが、『トランクス』を履いとったあ、云うたんは、『BUDDHA BRAND』のことじゃあないけえね」
「んん?」
「あ!なんねえ、アンタあ、『豊丸』の方のこと、思うとったん?!」
「ヤメレ、ヤメレ!ったく意味不明やで」
「『BUDDHA BRAND』のことも『豊丸』のことも知らんのん?」
「知るかいな」
「『BUDDHA BRAND』いうたら、どうやら、伝説の日本のヒップホップグループらしいいんよ」
「アンサン、ヒップホップに興味なんか持ってたんか?」
「いや、ヒップには興味はあるけどのお。アンタもヒップは好きじゃろ?」
「そりゃまあ、でも、人によるで(オナゴやで)」
「ワシ、大学生の頃、Gパン履いとったら、ヒップアップしとったけえなんか、同級生たちから(男じゃけど)、『エエ尻』しとると褒められたんよ」
「ワテ、その頃(まあ、今もやけど)、アンサンのケツじっくり見たことあらへんし、見たいとも思わへんかったで」
「それでええんよ。アンタのことじゃ、ワシのお尻見て、『エエ尻』じゃあ思うたら、掌で下から撫で上げたじゃろう。そりゃ、気持ち悪いけえ」
「アホか!」
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「(誰が、アイツのケツを見て興奮なんかするもんか!)」
と、ビエール・トンミー氏は、振り返ったアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が、『いや~ン!』と色目を使ってくる様を想像してしまい、口に入ってきてしまった汚物を吐き出すように、自らの舌をまさにベローっと出した。
(続く)
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