2024年7月31日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その566)

 


「(あ、いや、ボクは、熊みたいな大柄のオンナは好きじゃないんだが)」


と、ビエール・トンミー氏が、誰に対してというものでもない言い訳をしたものの、股間に生じた僅かな『異変』がそのままであった時、友人のエヴァンジェリスト氏から、その『異変』を見透かされたようにも思えたiMessageが入ってきた。



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「アンタあ、『ベアハッグ』されてみたいん?」

「いや、ワテは、熊みたいなオナゴはタイプやあらへんねん」

「熊みたいなオナゴ?なんのこと云うとるん?」

「やからあ、その『豊丸』いうオナゴは、熊が抱きつくみたいにして、『締め上げ』てくるんやろ、『アソコ』を?」

「『アソコ』?どこを?」

「ワテに云わせんやないで」

「あ!あ!ああー!アンタあ、なんかオゲレツなこと考えとるんじゃないんじゃろうねえ?!」

「アンサンに、オゲレツ、云われとうないで」

「なんねえ。アンタの方がよっぽどオゲレツじゃないねえ。ワシが、真面目に『人間発電所』のこと話そうとしとるのに」

「ああ、その『人間発電所』ちゅうAVビデオで、『豊丸』はんが『締め上げ』たんやろが」

「何、云うとるん?ワシが話そうとしとる『人間発電所』は、『豊丸』のAVビデオのことでも、『BUDDHA BRAND』の曲のことでもないけえ」

「ああ、『BUDDHA BRAND』のこと、アンサン、なんか云うとったな。『BUDDHA BRAND』いうヒップホップのグループは、『人間発電所』ちゅう曲出してたんかいな。そこに引っ掛けて、『豊丸』持ち出してきたんやな。ほんま強引やで」

「読者はもう、『BUDDHA BRAND』のこと忘れとったじゃろうに」

「読者?やっぱりアンサン…」

「ええね。ワシが話そうとしとる『人間発電所』は、『豊丸』でも『BUDDHA BRAND』でもないんよ。『ブルーノ』なんよ」

「ああ、せや、アンサン、『ブルーノ』云うてたんや」

「でも、『ブルーノ・マーズ』(Bruno Mars)じゃないで」

「また、『じゃない』や。そもそも、その『ブルーノ・マーズ』はんのことも知らへんし」

「『マーズ』(Mars)いうても、『火星人』じゃないけえね」



「ふん!」


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「(また、アイコラ対策か)」


と、友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を熟知するビエール・トンミー氏の頬は、冷ややかに歪んだ。


(続く)






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