「(『もう一遍』を『今一度』と云ったとしても、今度は、『今市』は『日光の手前』だったけど、『日光市』に統合されて、もう『今市市』はないとでも云っただろうし…)」
と思ったビエール・トンミー氏は、思っただけでは相手には通じないその言葉を含むiMessageを、相手である友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「もうこの際、『踊り念仏』でも『日光の手前』でもかめへん」
「どしたん?いきなり『日光の手前』云うて。『イマイチ』理解できんでえ」
「煩い!エエか、『松・竹・梅』のどのグレードの『Eクラス』も、『理想のE』の装備にするんには、オプションが必要なんや。例えば、スライディング・ルーフはどの車両もオプションになってんねん。あ、ここで、もう『天窓』のことに触れるんやないで」
「『天窓』は高いとこに付いとるんじゃろ?ワシ、触れることなんかできんけえ」
「無視するで。今度の『Eクラス』には、用意されているオプションは、オプション(1)~オプション(7)と7種類あんねん」
「なんかトッピングとか、なんいか選ばんといけんもんの種類の多いサンドイッチ屋さんみたいじゃね」
「サンドイッチと一緒にするんやあらへん」
「ワシ、30歳過ぎの頃、カナダかアメリカに出張した時、提携先の会社の人が、サンドイッチ屋さんに連れて行ってくれたんじゃけど、パンの種類をどうするか、とか、何を挟むか、選ばんといけんのに、何をどう頼んだらええんか、分らんで往生したんよ」
「ああ、『Subway』か『Subway』みたいな店やな。当時(40年くらい前)には、『Subway』みたいな店は日本にはあらへんかったやろからなあ」
「でも、間違えんさんなよ、往生したんは、ワシじゃけえね」
「は?」
「何を挟むか訊いてくるサンドイッチ屋の店員さんに、質問に質問で答えて往生させたりしたんじゃないけえね」
「は?何を云いたいんや?」
「『ふかわりょう』に揶揄されたりするようなことはしとらんけえ」
「ああ…くだらん」
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「(アイツ、今、話題になっている『石丸構文』のことを云っているのか)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の持って回った物言いをようやく理解した。
(続く)
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