「(ボクたちがいた頃の『皆実高校』は、『広島大学』への進学も普通にあった多かったし、何人かは、アイツやボクのように、私立大学の雄である『OK牧場大学』や『ハンカチ大学』に進学する者もいたのに)」
と、ビエール・トンミー氏が、思い出したくないと思っていた出身高校のことを思い出していると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、そんな逡巡を無視する強い口調のiMessageが入ってきた。
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「問題は、『広島皆実高校』出身のことを隠す隠さんじゃないんよ。『要田』君は、『1年7ホーム」じゃったなかったけえ、アンタが知らんでも無理はない、いうことなんよ。ワシは、2年、3年と『要田」君とは同じ『ホーム』じゃったけえ、勿論、知っとるけど」
「なんで、ワテが知ってもいいへん男のこと、話すんや?」
「じゃって、ワシが、『The Asian Wall Street Journal』の『ヨーダ』さんのことを『要田』さんと日本人と勘違いしたことを話しとったけえよね」
「それもどうでもエエことや、ワテにとって」
「でも、アンタが、『上別府』さんのことを『ウエンビュ~』と読むことに驚いたけえなんよ」
「それは驚いたことは確かやけど、『上別府』はんのこともどうでもエエんや、ワテは」
「そうなんよ。問題は、『上別府』じゃのうて『豊丸』なんよ」
「ああ、なんかそないな名前出てたなあ。確か、AV女優やったなあ。まあ、それも、どうでもエエことなんやけど、ワテにとっては」
「そうなんよ、問題は、『豊丸』じゃのうて、『人間発電所』なんじゃけえ」
「はあん?『人間発電所』?」
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「(アイツ、また妙なことを云い出してきたぞお)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏が派生に派生を重ねていた話が遡及され、ようやく元の場所に戻ってきたような感に緩みそうになっていた警戒心を再び、身に纏った。
(続く)
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