「(でも、どうして『ブルーマ』なんて云ってしまったんだろう?そうだ、よく知らない言葉だけど、アイツが、『ブルーマ』みたいなことを云ってきたからだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきたiMessageを見返せば分ることながら、エヴァンジェリスト氏が送ってきた『ブルーマ』のような言葉を思い出せないでいると、エヴァンジェリスト氏から、その言葉を思い出せるようで、更に、混乱を褪せてくるようなiMessageが入ってきた。
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「『ブルーノ』が履いとったんは、『ブルーマ』じゃのうて『トランクス』じゃったけえ」
「は?『ブルーノ』が『ブルーマ』?いや、じゃないって、ことか?いや、『トランクス』?」
「あ、間違えんさんなよ。ワシ、『ブルマ』とか『トランクス』いうても、『ドラゴンボール』のこと話しとんじゃないけえね」
「ワテ、『ドラゴンボール』のことなんか全く知らへんで」
「ああ、『ドラゴンボール』のこと知っとったら、自分が云うたんは、『ブルーマ』じゃのうて、『ブルマ』で、『ブルマ』は、『ブルーマウンテン』から来とる、と言い訳したじゃろうねえ」
「え?あ!おお、せや、ワテは、『ブルーマ』じゃのうて、『ドラゴンボール』の『ブルマ』云うつもりやったんや。で、勿論、『ブルマ』は、『ブルーマ』のことじゃのうて、『ブルーマウンテン』のことやったんや。わて、『ブルーマウンテン』好きやねん」
「ふふ」
「なんや気色悪いで」
「あののお、『ドラゴンボール』の『ブルマ』は、『ブルーマウンテン』から来とる、いうんは、ガセネタなんじゃと」
「へ!?」
「『ドラゴンボール』の『ブルマ』は、やっぱり、オナゴが履く『ブルーマ』のことなんよ。じゃけえ、アンタあ、やっぱりオゲレツじゃ」
「いや、あ、そのお…ワテ、ほんまのところ、『ドラゴンボール』のことは全く知らへんのや」
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「(いや、本当だ。本当に、ボクは、『ドラゴンボール』のことは知らないんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、iMessage越しに自分を攻めてくる友人のエヴァンジェリスト氏に向けて、という意味で、右手に持つiPhone14 Proの画面に向かって、大きく大きく頭を左右に振った。
(続く)
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