「(『発電所』とは、うーむ、何かまたオゲレツの臭いがするぞ)」
と、ビエール・トンミー氏が、眉間に皺を寄せることで鼻を持ち上げ、鼻腔も膨らませ、『何か』を嗅ごうとするような仕草を見せた時、友人のエヴァンジェリスト氏が、その期待に応えるようなiMessageを送ってきた。
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「そうなんよ。『豊丸』は、『人間発電所』とも呼ばれとった、いうか、『人間発電所』いう名前のAVビデオを出しとるんらしいんよ」
「やっぱりオゲレツな話やったな」
「アンタ、『人間発電所』見たん?」
「見るかいな。アンさんは、見たんか?」
「『人間発電所』を?」
「当り前や」
「そりゃ、見たことあるで。もうだいぶ前じゃけど」
「『興奮』したんやろ?」
「いや、あんまり好きなタイプじゃなかったけえ、興奮はせんかったが、ああように締付けられたら敵わんじゃろう、とは思うたで」
「おお!『締付け』が凄いんか!?」
「アンタこそ、何、興奮しとるん?」
「え?!...あ、いや、そういう訳やないんやけど」
「そりゃ、あの体で、『ベアハッグ』で締め上げられたら、アンタもタマランじゃろう」
「『ベアハッグ』?」
「『ベアハッグ』知らんのん?『Bear Hug』よおね。熊が抱きつくみたいにするんよ」
「熊が抱きついてくるみたいにするんか!?」
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「(あ!イカン、イカン!)」
と、ビエール・トンミー氏は、マズイと思いながらも、自らの股間に僅かながらも生じた『異変』に、思わず笑みを零した。
(続く)
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