「でも、まあ、シミぐらいだったら、洗うのもそう面倒ではなかったでしょう」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、ビエール・トンミー氏がシタことを直接的に表現することを躊躇はしたものの、洗濯をするビエール・トンミー氏の姿を思い描きながら、エヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。
ビエール・トンミー氏が、『野糞』をした後、ケツを拭かず、そのまま履いたパンツ、ズボンの洗濯についてのことであった。
「ところがどっこい、だったそうだ」
「まさかキレが悪くて、ケツに『身』が少し残っていたんじゃないでしょうねえ」
「そうではないな」
「ええ、ええ、そうでしょう。あの方も、まさかやあ、『身』をつけたままでパンツをお履きにはならないでしょう。英国紳士も一目置くと云われる方ですからね」
「英国紳士が、囲碁をするとはあまり聞いたことはないが、ああ、アイツは、『身』をつけたままでパンツを履いた、のではないな」
「え?なんですか、その勿体をつけた云い方は。まさかパンツを履いたままで『身』を出す訳ないでしょうし…」
「君は、どうしてまた、そんな訳ない、決めつけるんだ!」
「え?だって、あの方は、我慢できなくなって、駐車場にこっそりしゃがんでサレたのでしょう?」
「そうだ。駐車場に停めてあったクルマの陰で、それも、真昼間にな」
「であれば、パンツを履いたままで『身』を出したりはされていないでしょうに」
「君は、『であれば』と、因果関係を示す言葉を使うことによって、論理的に話しているつもりかもしれないが、そんな言葉を使えば、論理的になるというものではないぞ」
「なんか、面倒臭いことを仰いますね」
(続く)
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