「ああ、出先で、というか、帰宅途中にモヨオシたのは間違いない。だがな、ベンツには乗っておらず、歩行中だったらしいんだが、ちゃんと停まって、シタという噂だ」
と、恥を知るエヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員へのiMessageには、敢えて『何』をシタかは記載しなかったが、特派員はその返信で躊躇なく、その『何』が何であるかを記載してくるのであった。
「ああ、どこか公園の公衆便所か、コンビニのトイレでも借りて、ウンコをシタのですね?」
「それだと、別に恥ずかしいことじゃあないだろう」
「しかし、まさか道端でウンコはしないでしょうし」
「ああ、それをしたら、恥ずかしい云々ではなく(いいか、これ、『うんぬん』と読むんだぞ、何処かの国におった代表みたいに『デンデン』と読むんじゃあないからな)、野良犬並み、いや、殆ど犯罪行為だろう」
「今時、都会に草むらはないでしょうし、とはいえ、どこかの駐車場に入って、停めてあるクルマの陰でウンコはしないでしょうからねえ」
「んふ?今、なんて云った?」
「『今、なんて云った?』も何も、今やり取りしているのはiMessageだから確認するまでもないでしょうに」
「いや、君からのiMessageには『駐車場』という文字が見えるんだが、何かの間違いかと思ってな」
「そう見えたのは間違いではありませんが、あの方が駐車場でウンコをしたというのは、間違い、というか私の思い過ごしでしょう」
「まあ、そう卑下することはない。君、なかなかいいセンスをしているぞ」
「え?え?ええー!?まさかやあああああ!」
(続く)
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