「はあ~???私、そこまで『緊急事態』に直面したことはありません」
というエヴァンジェリスト氏へのiMessageに、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、苛立ちを見せ始めた。
「仮定で構わんから、答えるんだ。仮に、我慢の限界に達した『緊急事態』となった場合、そして、近くに駐車場がなかった場合、君は、どこでウンコをするのか?」
「何もここまで真剣にウンコをどこでする議論をしてくてもいいのではないか、と思いますが、まあ、駐車場がなかったら、どこか他に人目につかない所を探し、そこでスルと思います」
「ほほー、なかなかの常識人だな、君は」
「いや、誰だって、道のまん真ん中にしゃがんでウンコはしないでしょう」
「ああ、そうだなあ。道のまん真ん中にしゃがんでウンコはしないだろうなあ」
「なんですか、また勿体を付けた言い方をして。屁理屈タレのアナタ的には、『道のまん真ん中』ではなく『道の端』だったらしゃがんでウンコする、とかにでもなるんでしょうなあ」
「おお、少しは、論理的になってきたじゃないか」
「少しは?といことは、『道の端』だったらウンコする、ではないんですね?」
「おお、いいぞ、いいぞ、その調子だ」
「んーむ……しかしい…『道のまん真ん中』でも『しゃがんで』でなければウンコする、というのはさすがにないでしょうし….んーむ」
「君は、やはりそこまでの男だったか」
(続く)
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