2022年7月22日金曜日

【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その36]

 


「え!?なんですか、その『そこまでの男』って!」


というエヴァンジェリスト氏へのiMessageに、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、今度は怒りを見せた。


「おお、おい、おい、どうした、興奮して?」

「ウンコをどこでする議論に、男も女もないでしょうが!普段、男女差別なんかしないアナタらしくもない」




「あれ?君は、男ではなく、女だったのか?まあ、アソコを見たことはないからなあ」

「アナタに見られたくはありません!そもそも、ウンコをどこでする、なんてことを議論すること自体、どうかと思いますが、そこに男女差別を持ち込むなんて!」

「『そこまでの男』という表現に、差別要素はないと思うぞ。では、『そこまでの人間』というと、人を動物や植物と差別することになるのか?」

「ウンコをどこでする議論を持ちかけるだけあって、本当に『屁』理屈がお得意ですね」

「まあ、『そこまでの』という表現に相手を貶める要素があるから、その相手として『男』という言葉を付けたことで、差別的な要素を感じさせたのかもしれんなあ。言葉って、微妙で繊細なものであるからなあ。では、『そこまでの存在』とでも言い換えようか。まあ、いずれにしても、『そこまでの男』という表現に突っ込んでくる姿勢は悪くはないぞ」

「では、『そこまで』って、一体、どういうことなんですか?」

「おお、いいぞ。ちゃんとポイントをつけるようになってきたな」

「褒めて誤魔化そうとしてもダメですよ」

「では、説明しよう。先ず、『道のまん真ん中』はアリだったな」

「ええ、あの方は、『道のまん真ん中』でシタということですね」

「そうだな。では、次だ。『しゃがんで』でなければウンコする、もアリということだ。なのに、君は、それをナシとした。だから、固定観念に縛られた『そこまでの存在』ということなのだ」

「え?!」



(続く)




0 件のコメント:

コメントを投稿