「え!?なんですか、その『そこまでの男』って!」
というエヴァンジェリスト氏へのiMessageに、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、今度は怒りを見せた。
「おお、おい、おい、どうした、興奮して?」
「ウンコをどこでする議論に、男も女もないでしょうが!普段、男女差別なんかしないアナタらしくもない」
「あれ?君は、男ではなく、女だったのか?まあ、アソコを見たことはないからなあ」
「アナタに見られたくはありません!そもそも、ウンコをどこでする、なんてことを議論すること自体、どうかと思いますが、そこに男女差別を持ち込むなんて!」
「『そこまでの男』という表現に、差別要素はないと思うぞ。では、『そこまでの人間』というと、人を動物や植物と差別することになるのか?」
「ウンコをどこでする議論を持ちかけるだけあって、本当に『屁』理屈がお得意ですね」
「まあ、『そこまでの』という表現に相手を貶める要素があるから、その相手として『男』という言葉を付けたことで、差別的な要素を感じさせたのかもしれんなあ。言葉って、微妙で繊細なものであるからなあ。では、『そこまでの存在』とでも言い換えようか。まあ、いずれにしても、『そこまでの男』という表現に突っ込んでくる姿勢は悪くはないぞ」
「では、『そこまで』って、一体、どういうことなんですか?」
「おお、いいぞ。ちゃんとポイントをつけるようになってきたな」
「褒めて誤魔化そうとしてもダメですよ」
「では、説明しよう。先ず、『道のまん真ん中』はアリだったな」
「ええ、あの方は、『道のまん真ん中』でシタということですね」
「そうだな。では、次だ。『しゃがんで』でなければウンコする、もアリということだ。なのに、君は、それをナシとした。だから、固定観念に縛られた『そこまでの存在』ということなのだ」
「え?!」
(続く)
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