2022年7月5日火曜日

【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その19]

 


「はは~ん、アナタと同じことをしてしまったのですね!?」


というビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員からのiMessageに、エヴァンジェリスト氏は、特派員のしたり顔を見た。ビエール・トンミー氏がした『走りション』よりもっと酷いことにアタリがついたようであったのだ。


「へ?な、な、なんだ、ワシと同じことって?」

「また、得意のお惚けですか。ネタは上がっているんですぞ」

「君は、ワシを取材対象とする特派員ではなく、ビーエルの奴を取材対象とする特派員だろうに、ワシの何を知っているというんだ。あ、ああ、あれか?」

「そう、あれですよ」

「あれなら、ちゃんとしゃがんでシタが、個室の扉の鍵を閉め忘れたから、ああなっただけだ。仕方あるまい」

「え?何のことですか?」

「それ、ワシが小学生の時、そう、広島市立皆実小学校での運動会の時、弁当のおむすびを食べ過ぎて、モヨオシてしまい、西に2つある校舎と校舎との間の皆実小学校の『便所棟』に駆け込んだ時のことだろう?」

「ああ、そっちの方のことですか。ええ、『プロの旅人』で読みましたよ。ウンコをしているところを、下級生の女の子に見られたんでしょ。個室の扉の鍵を閉め忘れていたから、いきなり扉を開けられて」



[参照]


見てはいけないもの(その8)[M-Files No.1 ]

見てはいけないもの(その9)[M-Files No.1 ]



「そうだ。後にも先にも、ウンコをしているところを他人に見られたのは、あの時だけだ。今、思い出しても恥ずかしい」




「あの方も、誰かにウンコをしているところを見られたのですか?それが、『走りション』よりもっと酷いことなのですか?」

「いや、アイツは、ウンコはしたが、他人に見られたとは聞いておらん」

「じゃあ、やっぱり、あっちの方のことなんですね?アナタと同じことをしてしまった、といっても」

「あっち?あっちも、そっちも、どっちも分からん」

「ウンコで恥ずかしい思いをしたのは、ウンコをしているところを見られたことだけではないでしょ?」

「えっ!?け、け、け、検便のことか?」

「ああ、それも恥ずかしいことでしたね。検便に関しては、確かにアナタもあの方も『偽装』をしたことが間違いありません。しかし、『偽装』方法が違っているので、アナタと同じことをしてしまった、ということにはありません」

「まあ、そうだな。アイツは、一度の採取で2本の検体(ウンコ)をとって提出してバレたんだ。でも、ワシの『偽装』はばれなかった」

「ああ、お母様のウンコを提出されたのでしたね。でも、ばれなかったのだから、あの時程には、恥ずかしい思いはされていないでしょ」



[参照]


【疑惑】ウンコは嘘をつかない….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】

【懺悔】ウンコも嘘をついた….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】



「あの時?」



(続く)




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