「そう、新聞紙だったんですね!?」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、ビエール・トンミー氏が『野糞』をした後のお尻の穴の『始末』に使ったものについて、確信を持ったiMessageをエヴァンジェリスト氏に送ってきた。
「私、知っていますよ。アナタ方の世代はそうだったんでしょ?」
「ああ、確かに、先ず、ワシが小学生だった頃は、うん、1960年代だな、トイレも『トイレ』ではなかったんだ」
「え?川で用を足していたんですか?」
「正気で訊いているのか?いや、トイレは、『トイレ』なんで洒落た呼び方はせず、『便所』と云っていたんだ。勿論、『水洗』ではなく『汲み取り式』だ。『汲み取り式トイレ』なんて云い方、変だろ?『汲み取り式便所』がその名に相応しい」
「まあ、どうでもいいことだとは思いますが」
「それにだ、当時、トイレットペーパーなんてものは知らなかったし、『便所』にあったのは『ちり紙』だった」
「え?ティッシュでお尻を拭いていたんですか?それって、詰まる原因になりますよ。水に溶けませんから」
「ちゃんと話を聞いているか?当時の『便所』は、『水洗』ではないから、詰まりはしなかったんだ。バキュームカーで臭くてたまらんかったから、鼻が詰まればいいとは思ったがな」
「くだらないシャレは不要です」
「溜まった糞尿は、バキュームカーのホースで吸い上げたが、吸引力は凄く、ホースは太いから、詰まるようなことはなかっただろうし、それ以前に、『ちり紙』は、『ティッシュペーパー』のことではないんだ」
「『ちり紙』て、鼻をかんだりする紙で、だからティシュでしょ?」
(続く)
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