「あんな高貴な方が、どこかの駐車場に入ってウンコをしたなんて、信じられません!」
というiMeessageには、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員が受けた衝撃の強さが感じられるもので、エヴァンジェリスト氏は、特派員を落ち着かせるような返信をした。
「いや、あくまで噂だがな」
「それって、『野糞』ですよね?『野糞』って、犯罪じゃありませんか?軽犯罪法違反でしょう?」
「いいか、ワシはアイツが『野糞』したところを実際に見た訳ではないから、本当に『野糞』したかどうかは知らん。まあ、間違っても見たくはないがな」
「私は、あの方を取材対象とする特派員ですが、私も取材中に、あの方が、屋外でお尻を丸出しにして、気張って、『アレ』を出すところなんか決して見たくはありません!」
「だから、見てはいないから、なんとも云えないが、多分、『クダッテ』しまって、自宅まで我慢できなかったんだろう。近くに公衆便所もコンビニもなかったんだろう。一種の『緊急避難』だから、犯罪には当たらんのじゃないかな」
「さっすが、あの方の唯一の友人です。お庇いになるのですね。では、『緊急避難』だとして、当然、トイレットペーパーはお持ちではなかったでしょうから、事後は、ティシュでお拭きになったのですね?」
「おーっと、ソコを訊くか?」
「え?訊いてはいけませんか?訊きたい訳ではありませんが、気にはなりますからね」
「トイレットペーパーは勿論、なかったらしい。普通、外出する時に、それも歩いて出かける時に、トイレットペーパーを持ち歩く奴なんかおるまい」
「それはそうです」
「ティシュなら持ち歩いている可能性は十分あるが、どうやら、その時は、都合よくティッシュを持ち歩いてはいなかったようなんだ」
「ああ、じゃあ、アレですね?」
「アレ?」
(続く)
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