2022年7月13日水曜日

【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その27]

 


「血がついたでしょ?」


と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、エヴァンジェリスト氏へのiMessageに、躊躇なく衝撃的な言葉を記してきた。


昔、トイレで用(『大』の方の)を足す際に、ソコを拭くのに新聞紙を使ったことに関連して、エヴァンジェリスト氏が、ハワイのホテル『エンバシー スイーツ バイ ヒルトン ワイキキ ビーチウォーク』のウオシュレットのないトイレで『大』をした時のことに触れてきていた。


「へっ!?ど、ど、ど…」

「久しぶりにウオシュレットなしでアレを出した後、ケツを拭いたトイレットペーパーは、血だらけだったのではありませんか?」

「いや、血だらけではないが….いや、どうして、知ってるんだ!?隠しカメラか?」

「そこで、アナタは考えた。『そうだ!トイレットペーパーを濡らし、それで拭けばいいんだ!』と」

「おお、なるほど。いい考えだな」

「ふん、他人事を聞くようなふりをして誤魔化そうとしているんですね」

「いい考えをいい考えだ、と云ったまでだ」

「アナタは更に、イイコトを考えた」

「むっ?」

「濡れたトイレットペーパーは、ケツに優しい。しかし、ウオシュレットの完全な代替とはならないアレが全部、無事取れるとか限らない。しか~し!」

「な、なんだ、大仰な」

「『エンバシー スイーツ バイ ヒルトン ワイキキ ビーチウォーク』のトイレ、というか、便器の隣には、バスタブがあった!」




「君も、『エンバシー スイーツ バイ ヒルトン ワイキキ ビーチウォーク』に泊ったことがあるのか?」

「自分のあんな姿をバラされたくないからって、話を誤魔化すのではありませんよ」



(続く)




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