「そうですよ、あの時です。ふふ」
というビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員からのiMessageに、エヴァンジェリスト氏は、再度、特派員のしたり顔を見た。そして、ビエール・トンミー氏がした『走りション』よりもっと酷いことに、今度こそ、アタリがついたようであったのだ。
「ああ、あの時のアレか!アレなら、確かにアイツも同じことをしでかしてしまったことがあるらしい。それも、ワシと同じで海外のホテルでだな」
「え?海外のホテルで?ああ、あれのことですか。共に、アメリカの、アメリカ合衆国のホテルではあったものの、アナタはアメリカ本土はロサンゼルス近郊のまあ普通のホテル『(Compri)Hotel』で、あの方は、ハワイのワイキキビーチの真ん前徒歩2分の超高級ホテル『アストン・ワイキキ・ビーチ・タワー』だっったんでしょ?」
「おお、そこまで知っていたか。それしても詳しいな」
「『プロの旅人』に書いてありましたからね」
「『プロの旅人』の奴は、他人のことを勝手に世界公開するからなあ」
「どちらも、詰まるけど詰まらない、クダラナイ話でした」
「ああ、確かにトレイを詰まらせた話だが、クダッタ訳ではないから、その意味ではクダラナイ話だな、少なくともワシの方は」
[参照]
「ふん!『クダッタ訳ではない』ですって?」
「な、な、なんだ、その挑戦的な態度は」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿