「(アイツは、何かあると直ぐに、話をプロレスに持っていこうとする。こっちは、プロレスなんかにはちっとも興味はないのに)」
と、ビエール・トンミー氏が、まともに見たことはないが、テレビ画面に向い、口を大きく開いて、何か吠えるプロレスラーをイメージしていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏は、予期せぬことを問いかけるiMessageを送ってきた。
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「アンタあ、子どもの頃の『ブルーノ・マーズ』を見たことあるん?」
「へ?」
「見たことあるんじゃろ?じゃけえ、『プロレスラーみたいな』云うたんじゃろう?」
「どういう意味や?『ブルーノ・マーズ』はんは、子どもの頃、プロレスラーみたいやったんか?」
「やっぱり知っとったんじゃね。でも、ワシが見た写真じゃと、『エルヴィス』みたいじゃけどのお」
「『エルヴィス』?『プレスリー』のことやな」
「ほうよねえ。『ブルーノ・マーズ』は、子どもの頃、『エルヴィス』の真似でステージによう立っとったんじゃと」
「アンサン、また話逸らしてことしてるんやな。『ブルーノ・マーズ』はんは、子どもの頃、プロレスラーみたいやった、いう話していたんや。『プレスリー』はんは、プロレスラーやあらへんやろ?関係あらへんやないか」
「それがのお、『エルヴィス』は、プロレスが好きじゃったんじゃと。プロレスラーになりたかったみたいで、プロレスの映画も作ろうとしとった、ともいうことらしいんよ。それに、『エルヴィス』と『ブルーノ』は同い年じゃったんよ」
「はああ~ん!?アンサン、何、滅茶苦茶云うてんのや?!『ブルーノ・マーズ』はんは、子どもの頃、『プレスリー』はんの真似でステージによう立っとったんやなかったんかい!?そん頃、『プレスリー』はんは、もう大人やったろが」
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「(アイツ、話を無理に無理に反らして行こうとして、矛盾に気付かなくなたんじゃないのか?)」
と、ビエール・トンミー氏は、70歳を過ぎて、さすがに老けが目立つようになってきたアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のことが、少しだけだが心配になってきた。
(続く)
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