「(それにしても、アイツ、ボクが云った『明日は明日の風が吹く』と云う言葉から、まあ、『石原裕次郎』の映画のことくらいは知っていたんだろうが、急いでデジタル・ハンターして、『内田有紀』が、『明日は明日の風が吹く』という歌を出していることを知ったんだろう。で、『内田有紀』と聞いて、ボクが直ぐに『反応』すると思ったんだろうが、アイツも甘い)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のしくじりに満足を覚えていると、エヴァンジェリスト氏は、まだ『内田有紀』に拘るiMessageを送ってきた。
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「なんねえ、開き直りかいねえ。まあ、なんにしても、ワシ、アンタが、『明日は明日の風が吹く』と考えて、『松ベンツ』にオプションをフルにつけたんは、『有紀様』の『明日は明日の風が吹く』の影響じゃあ、思うとったんよ」
「その歌知らんさかい意味が分らんわ」
「『有紀様』は、『天気がええけえ どこか行きとうなる』、とか、『なんか海なんかを見てみたい気分じゃ』、と歌うってじゃけえ」
「アホか。『有紀様』が、そないなケッタイな広島弁使う訳あらへん」
「アンタ、『有紀様』のその気持ちに応えるべく、『松ベンツ』にオプションをフルにつけたんじゃないん?」
「そりゃ、『天気がエエさかい、海に連れてってえな』と『有紀様』云われたら、湘南にでもお連れへん訳にはいかへんし」
「ありゃ、『有紀様』が、そないにケッタイな関西弁使うん?」
「五月蝿いで。それに、『有紀様』には、完璧な『Eクラス』に乗ってもらわなあかんのは、確かやな」
「『理想的なEクラス』じゃね」
「おお、それやった!いや、せやないねん。『理想的なEクラス』とは、ちゃう。ワテ、『理想のE』実現という堅実で理性的な方針を持ってたのに、「余った」オプションが気になって仕方のうなって、『毒食えば皿まで』、『当たって砕けろ』、『成り行き任せ』、『なるようになる』、『明日は明日の風が吹く』なんちゅう言葉を思い起こしつつ、『エーイッ、ヤッ!』と、『全部入り松』の獲得に血迷うたんや」
「アッチ方面と同じで、アンタ、ベンツでも、強欲じゃねえ」
「この結果、5種類のグレードのEクラスのうち(セダン3、ステーション・ワゴン2)もっとも高額のEクラスを獲得したのでした、ちゅう次第でおます」
「アッチ方面と同じで、穴を完全に埋めたんじゃね!」
「アホンダラ!」
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「(なんでもかんでも、アイツ、オゲレツに話を持っていく。ほんと病気だ)」
と思うビエール・トンミー氏の頬には、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏への嫌悪と憂慮とが入り混じった色が浮かんでいた。
(続く)
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