「(モルディブまで行くのは、直行便はなく、大変だったけど、でも、結果として乗ることになったシンガポール航空は、最高だった)」
と、ビエール・トンミー氏が、シンガポール航空を、と云うか、シンガポール航空のCAの姿を思い出していると、その脳中を覗き見たかのようなiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から入ってきた。
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「おお、おお、アンタ、『サロンケバヤ』(シンガポール航空のCAの制服)に鼻の下伸ばしたんじゃろ?」
「また、オゲレツや。ヤメレ!」
「アンタ、『サロンケバヤ』を着たスチュワーデス(今は、CAかの)が、サービスしてくれて、ワインは赤と白のフルボトルを掲げて『どちらかエエですか?』ちゅうて選ばせてくれたんじゃろ。他の航空会社じゃったら、エコノミー・クラスは、フルボトルじゃのうて小瓶のところをシンガポール航空はさすがで、その違いに、アンタ、『ワテはシンガポール航空に乗ったで』と満足したんじゃろ」
「おお、せやで。なんで知ってんねん?」
「でも、アンタ、ワインのフルボトルをワイングラスに注ぐのに、『ネエちゃん、ワテの隣に座って注いでえな』と我儘を云うたり、もっとそれ以上の『サービス』を求めようとしたんじゃろ?」
(参照:【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その68])
「こりゃ!オゲレツは、ヤメレ!また、そうやって話逸らすんか。それに、その妄想、どっかで聞いたことあるで。いや、んん?そういうたら、アンサンのシンガポール航空の話こそ、聞いたことあるで。アンサンの云う30年以上前に会うたスチュワードちゅうんは、シンガポール航空便のスチュワードやな。その話聞いたことあるで。いや、聞いたことあってものうても、そのこと、もう話さんでええ。兎に角、なんで、ワテがスチュワードになってスチュワーデスのシフトの『穴』を埋めんのや。『穴を埋める』ちゅうことから、アンサン、態と誤解するように、誤解するように話を持って行ったんやな。ほんま呆れてまうで」
[参照]
「あ、違うたん?そうじゃろうのお。アンタが、スチュワードしたいうんは聞いたことは、やっぱりないけえ。まあ、ええ。アンタ、要するに、『松ベンツ』を買うのに、オプション7種類の内、4種類のオプション設定で『理想のE』が実現できたあ、思うたけど、あと3種類のオプションが『余って』いるという状態が出現して、その『余った』オプションが気になって仕方のうなって、もう余った部分を埋めたくなった、いうことなんじゃろ?」
「あんなあ」
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「(ア、ア、アイツぅー!)」
と、もう幾度目かになる歯軋りをしたビエール・トンミー氏の眼球には、惚けたように微笑むアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の像が映っているようであった。
(続く)
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