2024年8月30日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その596)

 


「(結婚前は、確かに、クルマによく『連れ込んだ』もんだが…あ、違う。違う!)」


と、ビエール・トンミー氏は、甘美な記憶に酔い始めた自身を諌めて、話を元に戻すiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏に送った。



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「ちゃうんや。ワテが、『キャロル』でアホしたんは、『琴芝』時代、つまり、子どもの頃や。まだ『連れ込んだ』りなんかしてへん時期や」

「ああ、『まだ』じゃったんじゃね」

「いや、そういうことやのうて、ワテがアホした『キャロル』は、プラモデルの『キャロル』なんや」

「いやあ、そりゃ、驚きじゃあ。アンタ、『琴芝』の小学生時代から変態じゃったんじゃね!」

「小学生時代から変態の萌芽があったことは否定はできひんけど、プラモデルの『キャロル』で変態は、ちと論理の飛躍やで」

「『キャロル』は、等身大じゃったん?」

「プラモデルで等身大な訳あらへんやろ。今時は、かなり大きなプラモデルもあるやろけど、実物を小さくしたもんが普通、プラモデルやで」

「じゃあ、アンタ、大人が『人形遊び』するようには、『キャロル』で遊ばんかったんじゃね?」

「意味不明や。なんで、『キャロル』で『人形遊び』すんねん?」

「アンタがアホしたんは、『マツダ・キャロル』のプラモデルじゃのうて、『キャロライン』のプラモデルなんじゃろ?」

「『キャロライン』のプラモデル?なんや、それ?」

「ワシは、プラモデルも作らんし、お人形さん遊びもせんけえ、よう知らんけど、『バービー』人形みたいなんで、昔、『キャロライン』人形いうかプラモデルがあったんじゃないん?『キャロライン』、通称、『キャロル』なんじゃろ?」

「アンサンの妄想力、恐ろしいで。『キャロライン』人形なんか知るか!それに、仮にそれがあったとしても、それでどう変態すんのや?」

「そりゃ、ワシの口からは云えんよおね。そりゃ、変態行為(変態的人形遊び)じゃろうけえ、普通の人が考えられんような『遊び』方なんじゃろう」



「あんなあ、もう、ほんまエエ加減にしいや」


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「(アイツの方が、よっぽど変態だ)」


と、ビエール・トンミー氏は、呆けたように微笑むアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の顔を思い出し、戦慄から身を微かに震わせた。


(続く)






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