「(ボクは、『松ベンツ』購入にあたって、『血迷って』しまったことを説明していたんだ。それなのに、アイツ、くだらん方向へとどんどん話を逸らしていきやがって)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が、『松ベンツ』をロープで、泥だらけの道へと引っ張っていく像が浮かび、不快感を眉間の皺で表していると、エヴァンジェリスト氏から、逆批判のiMessageが入ってきた。
====================================
「そうよお。ワシ、アンタが『松ベンツ』購入で『血迷うた』ことを話してもらおうとしとったのに、アンタ、どこかに『迷って行って』、全然、『血迷うた』ことを話してくれんのじゃけえ」
「なにい!それは、アンサンが…いや、まあ、エエ。そこんとこ突いていくと、アンサン、また話を逸らしてまうさかいな。問題は、ワテが『松ベンツ』購入でどう『血迷うた』かや」
「じゃけえ、『ヤナセ』の営業も、ワシみたいな『ウラナイ(売らない)営業』で、営業が巧みじゃった、いうことなん?」
「まあ、『ヤナセ』の営業も、無理にモノを売ろうとはせん、エエ営業はんやけど、ワテが『血迷うた』んは、自分自身のせいなんや。『理想のEクラス』に装備するには、『梅』やと、オプション(1)~(7)が必要なんねやけど、そうすると、エコカー減税なんかも含めてみると、何と最上級グレードの『松ベンツ』の方が『梅ベンツ』より価格が下になってまう、いうことなんや。『松= 梅-28万円』やねん」
「アンタ、ほんともういい加減にしんさい!その話、何回目ねえ。読者も欠伸しとるで」
「やからあ。ここんとこ説明せな、次に繋がらへんのや。エエか。『松= 梅-28万円』、ここまでが「冷静に」の部分や。「血迷った」のはこらからやねん。『松』の場合、オプション7種類の内、4種類のオプション設定で『理想のE』が実現でける…………。と、いうことは、あと3種類のオプションが『余って』いるという状態が出現した、ちゅうことになるんや」
「『余った』もんは、ワシがもろうたってもええで」
「アンサン、ベンツおろかクルマも持ってへんやないか」
「ワシ、『FREE POWER』搭載のマイカー持っとるで」
「ああ、自転車やな。アレは、ワテも乗させてもろうたが、確かになかなかエエ自転車や」
「『サイクルオリンピック』で買うたんじゃけど、電池のいらんアシスト・ギアの『FREE POWER』は元々は、宮崎の発明家で企業経営者の『濵元陽一郎』が発明したもんなんじゃと」
「確かに、『FREE POWER』は、電動アシスト自転車より軽いし、安いし、でも、坂道も楽々登れて、ほんまに楽チンや。あ!」
「どしたん?」
====================================
「(いかん、いかん。また、アイツのペースに嵌ってしまっている)」
と、ビエール・トンミー氏は、座っている椅子の上で、姿勢を正した。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿