「(『FREE POWER』の自転車がいいことは間違いないが、今、そのことを話そうとしていたんではないんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、自身が話そうとしていたことを思い出していると、友人のエヴァンジェリスト氏は、まだ話を混ぜっ返そうとするiMessageを送ってきた。
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「ああ、何、驚いたんかあ、思うたら、そうなんじゃね。『楽チン』じゃったんは、『FREE POWER』のせいだけじゃない、と思い出したんじゃね」
「え?ちゃうで」
「まあ、ええけえ。ワシには分るけえ」
「何、勝手に分んねん?」
「楽『チン』じゃったんじゃね?」
「は?ああ、楽チンやったで、『FREE POWER』は。けど、なんや、楽『チン』て?怪しい、ちゅうか、オゲレツ臭プンプンやで」
「ワシの自慢のマイカー(自転車)の自慢は、『FREE POWER』だけじゃのうて、『Realine』(リアライン)もあるけえ」
「『Realine』?」
「『骨盤トレーニングサドル』よおねえ」
「ああ、あの妙な凸凹があるオゲレツ・サドルかいな」
「やめんさい!『サイクルオリンピック』にも、『蒲田和芳』さんにも失礼じゃ」
「その『蒲田』はん、また、知らん名前や」
「『蒲田和芳』さんは、『サイクルオリンピック』のブランド『MIRA*CLE LAB』(ミラ*クル ラボ)と企画して『Realine』(リアライン)を共同開発した『日本人の骨盤を知り尽くしている理学療法士』じゃないねえ」
「アンサン、『サイクルオリンピック』のまわしもんか?」
「じゃって、『骨盤トレーニングサドル』の『Realine』(リアライン)は、のっとるだけで骨盤が整うて姿勢がようなったりするんじゃけえ」
「サドルのあの凸凹でなんで骨盤が整うのか、ほんまに整うとるんか、よう分らへんかったで」
「まあ、アンタのことじゃけえ、あの『凸凹』で別の刺激を受けたんじゃろう。少しは、楽『チン』になって、アソコは『元気』になったんじゃないん?」
「ああ、またオゲレツや。ほんまエエ加減にしいや」
「ワシ、『FREE POWER』も『Realine』も、『サイクルオリンピック』の人に無理に勧められたんじゃないんよ。特に、『FREE POWER』はテレビ(『がっちりマンデー』)で見て知っとって、良さそうじゃあ、思うとったんよ」
「ああ、そこや!無理に勧められたんやあらへんのや」
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「(アイツ、ほんと油断ならん男だ)」
と思うビエール・トンミー氏の口の中は、苦々しさで満たされた。
(続く)
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