「(だけど、ようやく『松ベンツ』購入の経緯を説明できたあ)」
と思ったビエール・トンミー氏は、その思いを込めた締めの言葉をiMessageで、友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「この度購入した『全部入り松』は、最新、最強のEクラス。そんじょそこらのEクラスは、畏敬の念を持って我が車を見ることであろう。気安く近づくでないぞ!」
「ハ、ハ、ハハアー!」
「この『最新、最強のEクラス』の購入は、ギリギリでセーフやったんやで」
「あらら、アンタ、ベンツ買うのに、『アウト、セーフ』やったん?」
「は?無視するで。ワテが、『最新、最強のEクラス』の購入した2月(2024年)は(まあ、今もそうかもしれへんけど)、半導体の影響でまだ製造はタイトらしゅうて、ベンツの中でオーダーメイドで総て指定して購入できる車種はEクラスのみ、それも2月の発売日から受注枠が埋まるまでやったんや。それも、ワテが購入した翌週で、その枠は一杯になる、いうところやったんや」
「おお、アンタあ、もうちょっとでパンツ一丁になるところじゃったんじゃね!」
「虫、虫、いや、無視、無視。その枠が一杯になったら、それ以降は、購入者が仕様を全部決めるオーダーメイドの購入はデケず、レディメイドの出来合いの中から選ぶことになる、ちゅうことやったんや。コレは、Sクラスでも同様や、いうことやったで」
「『アウト、セーフ、よよいのよい!』で、ギリギリ勝ったんじゃね」
「なんや、またオゲレツかいな。『セーフ』の一言でまた無理無理、オゲレツに持って行ったんやな」
「何、云うとるん!?『野球拳』は、オゲレツじゃないんよ、元々は。高松の実業団の野球大会で、松山から来た伊予鉄のチームが、高松商業高校OBで構成する高商倶楽部の『0-8』で大敗して落ち込んどったけえ、伊予鉄のチームのマネージャーで川柳作家の『前田五建』いう人が、親睦会の隠し芸披露の時に、即興で歌と踊りを考えてチームに教えて、チームが披露したら大受けしたんが始まりで、別に服を脱いだりはせんかったんよ」
「ふん!また、急いでデジタル・ハンターしたんやな」
「いや、このことは、前から知っとったけえ」
「けどな。アンサン、さっき、ワテが『もうちょっとでパンツ一丁になるところじゃったんじゃね!』云うたやないか。アンサンが考えとった野球拳は、オゲレツな奴やないか」
「ぎょ、ぎょ、漁業協同組合!」
「まあ、なんでもかめへん。ワテ、アンサンのくだらん話に付合うとる場合やあらへんのや」
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「(そうなんだ。もう直ぐなんだ)」
と、ビエール・トンミー氏の両方の頬骨は、期待を表現するかのように隆起した。
(続く)
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