「(『岸洋子』が悪いんではないんだ。『♩きぼ~というなのお』という歌は、『希望』という曲だったか、しっとりしたいい歌だと思う。でも、『岸洋子』が、『希望』が、なんだ?というんだ。『希望峰』に引っ掛けてきただけなんだろうけど)」
と、ビエール・トンミー氏が、頭の中で、『♩きぼ~というなのお』という歌を聴きながら、アフリカの地図を思い浮かべていると、その音と映像を見たかのようなiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から入ってきた。
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「アンタあ、まだ分っとらんのじゃろ?『♩きぼ~というなのお』を、『キボーホー』に引っ掛けたくらいにしか思うとらんじゃろ?」
「それだけやろに。ほんまクダランで」
「『♩きぼ~というなのお』は、『希望』いう歌なんじゃけど、『キボーホー』とは関係ないんよ」
「ああ、関係ないやろな」
「でも、ワシ、『希望峰』の『希望』いうんが分からんけえ、『希望』いう歌みたいに、『希望』はどこに行ったか、どこに行ったらあるんか、分からん、云うとるんよ」
「ほんまゴチャゴチャと。意味不明や。エエ加減にしいや!」
「『エエ加減』にして欲しいんは、ワシの方じゃけえ。ワシ、アンタが云う、<『バスコ・ダ・ガマ』が、インドへの航路を開拓した際に通った南アフリカの岬>の『キボーホー』は、知っとるけど、『希望峰』は知らんのんよ」
「へ?アンサン、論理破綻やで。『希望峰』は、知っとるけど、『希望峰』は知らん、てな」
「ワシ、そういうこと云うとらんけえ」
「お、開き直りか?」
「アンタあ、<『バスコ・ダ・ガマ』が、インドへの航路を開拓した際に通った南アフリカの岬>の『キボーホー』が、『希望峰』じゃ、なんて、ワシ、『東京ぼん太』な気分にもなるでえ。あ!間違えんさんなよ、『東京ぼん太』いうても、『イロイロあらあな』じゃのうて、ワシじゃけえ『エロエロあらあな』じゃ、思いんさんなよ」
「また勝手に、『間違えんさんなよ』やな。間違えるかいな、『東京ぼん太』いうたら、『夢もチボーもないね』や。そのくらい、ワテかて知ってまんねん。丁度、広島に引っ越してきた頃、活躍してたんや」
「アンタ、まさか、『夢もチボーもないね』を『ロジェ・マルタン・デュ・ガール』(Roger Martin du Gard)関係の発言じゃあ、思うとらんじゃろうねえ?」
「思うとらん!」
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「(『間違えるな』、『関係ない』の連発だ。その手に乗るか!)」
と、ビエール・トンミー氏は、企み顔で凝視めてくる友人のエヴァンジェリスト氏の像を思い浮かべ、その像に向かい、鼻であしらうように顎を斜めに少し上げた。
(続く)
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