「(『皇族なんかが、どうして高貴なんか知らんけど』なんて、迂闊に云うと、アイツ、どこかの組織に、『ターゲット』にされてしまうぞ。その時、ボクは、『アイツとはボク、友だちではありません!』と云うぞ)」
と、ビエール・トンミー氏が、両肩を窄め、誰に向けた仕草かは不明であったが、首を左右に振っていると、ビエール・トンミー氏の懸念をよそに、またぞろ敢えて意味不明なものとしたiMessageをアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきた。
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「『ワテとは関係あらへん』って、アンタあ、色々『悪さ』をした場所じゃけえ、あそこのことを忘れようとしとるん?」
「『あそこ』て、どこや?」
「そうかあ、アンタ、『あそこ』以外でも、あっちゃこっちゃで『悪さ』をしてきたんじゃね」
「そのことは今はエエ。『あそこ』て、どこなんや?」
「アンタあ、もう『あそこ』のこと、忘れとるん?おえりゃあせんのお…と云うても、思い出さん?」
「意味不明や、また」
「アンタあ、『スチャラカ社員』見とらんかったん?」
「なんでまた、急に『スチャラカ社員』なんや?そりゃ、『スチャラカ社員』は見てた記憶があるで。『ふじく~ん!』やな。そう云うて、『藤田まこと』が追っかけとったんやなかったか_」
「ああ、あの『ふじく~ん!』が後に、『ツボ振り』になるとは思わんかったのお」
「せやなあ….とはいかへんで。なんでまた、『藤純子』の話になんねん?」
「アンタじゃないねえ、『ふじく~ん!』云うたんは」
「その前にアンサンが、『スチャラカ社員』のこと云うてきたからや」
「そりゃ、『おえりゃあせんのお』をアンタが理解せんけえよ。『スチャラカ社員』で『長門勇』が、岡山弁で『おえりゃあせんのお』云うて、流行語になったじゃないねえ」
「あ!岡山か!」
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「(そういえば、『長門勇』は岡山出身で、『おえりゃあせんのお』と岡山弁で云っていたなあ。でも、岡山で、『おえりゃあせんのお』と云っているのは聞いたことがないように思うが….)」
と、疑問を抱きながらも、ビエール・トンミー氏は、サラリーマン生活を始めた勤務地である岡山での生活を懐かしさと苦々しさの入り混じった感情で思い出していた。
(続く)
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