「(『遠藤周作』は、『狐狸庵先生』として惚けていたが、その実、『沈黙』で解る通り、『純文学』な作家であることは、『遠藤周作』に影響を強く受けたアイツは、誰よりも知っているはずなんだが…)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏は、『遠藤周作』に影響を強く受け、『OK牧場大学』文学部に入り、更には、その大学院修士課程にまで進んで、『遠藤周作』に影響を強く与えた『モーリアック』の研究をしたことを思っていると、エヴァンジェリスト氏から、その思いを茶化すかのようなiMessageが入ってきた(まあ、いつも茶化しているのではあったが)。
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「あののお、『遠藤周作』は、子どもの頃、アンタみたいに花に水をやっとったんじゃと」
「へ?ワテ、まあ、庭の花に水をやりはするけど、それがなんや、ちゅうねん?」
「まあ、アンタ、道端の花に『水』をやっとったらしいじゃないねえ」
「意味不明や」
「『プロの旅人』に書いてあったけえ」
「『あの男』(『プロの旅人』氏いうか、アンサンやろに)が何書いたか知らへんけど、どうせ碌でもない妄想や」
「アンタが道端の花にやっとった『水』は、普通の水じゃのうて、アンタの『凶器』から放った『水』じゃったんじゃろ?」
[参照]
「アホか」
「そうよねえ。そうようなことするんは、アホなんよ。『遠藤周作』が花にやった水は、アンタの『水』と違うて、普通の水じゃったんじゃろうけど、『遠藤周作』は、子どもの頃、雨の日にも花に水をやっとんじゃと」
「そりゃ、ほんまもんのアホやな」
「じゃろ、『水』の種類は、違うけど、アンタも『遠藤周作』もアホじゃないねえ」
「ワテ、確かにアホやったんやけど、なんや、『遠藤周作』はんと同じにしてもらうんは、『遠藤周作』はんに申し訳ないでえ」
「でも、もうええよね。ワシ、もうあんたのオシッコの話なんか聞きとうないし、読者も聞きとうないじゃろ。アンタが、『キャロル』のプラモデル作ったことを懐かしんだりするけえ、話が逸れて行ったんよ。ワシは、『キャロル』のことじゃのうて、『アストンマーティン』のこと、話しとったのに」
「ああ、『アストンマーティン』や。けど、なんで、『アストンマーティン』の話になってたんや?」
「じゃって、アンタが、『一日千秋』云うたけえよね」
「ああ、それは云うたで。でも、 『一日千秋』がどないして『アストンマーティン』になんのや?あ、『千秋』が『アストンマーティン』に乗っとるけど、それは、『ちあきなおみ』じゃない、とか云うてたな。なら、誰や、『千秋』て?」
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「(あ、違う、違う!そういう問題じゃないんだ!)」
と、ビエール・トンミー氏は、誰も見ていない一人いる自室で、首を左右に振った。
(続く)
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