「「(アイツ、どうしても『はったい粉』のことを話すつもりなんだ。僕が話そうとしていたのは……あ?なんだったっけ?)」
と、翻弄されたビエール・トンミー氏が、自身の話の道筋を見失っていると、自分の話の道筋を見失わないアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、唯我独尊を感じさせるiMessageが入ってきた。
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「あののお、『日本はったい粉協会』のHPに依ると、『はったい』の語源には、2説あるんじゃと。まず一つ目は、『はたきが訛ったものである説/はたき(砕き・叩き) とは古語で“叩いて粉々にする”という意味』、もう一つは、『初田饗(はつたえ)のことである説/新穀を刈って,妙って,粉にして人々に饗したものである』なんよ」
「いらん説明しよって!」
「あ、ごめん、ごめん。『はったい』の語源を知りたかったんじゃなかったんじゃね」
「ああ、知りたかったんやないで」
「そうかあ、ワシが、どうして、『はったい粉』ならええんじゃけど、云うたんかなんじゃね」
「ちゃう、ちゃう!」
「ワシ、子どもの頃、『はったい粉』に砂糖をまぶしたんをご飯にかけて食べとったんよ。『はったい粉』に砂糖をまぶしたんをお湯に溶かしたんを食べとったようにも」
「ヤメレ。ヤメレ!ワテ、アンサンの『はったい粉』の思い出なんか、興味あらへん。ワテ、思い出したで。ワテは、アンサンに『はったい粉』やのうて『勿体』をつけてたんや」
「なんねえ、アンタあ、今まで長いこと、ワシに『勿体』つけとったん!?アンタが、クルマのプラモデルの『キャロル』に変態やのうてアホをしたけど、どうようなアホじゃったんか、早う話しんさいや」
「なんやて!アンサン、ぜ~んぶ、分ってんやないか!ワテが、『キャロル』にしたアホのこと話そうとしとったんを分っとって、話を逸らしとんやないか!ワテが、『勿体』つけとったんやあらへん!」
「話が長いのお。アンタ、プラモデルの『キャロル』にオシッコでもかけたら良かったあ、云うとったけど、本当にそうしたんじゃないじゃろうねえ?アンタ、『残尿感』を覚えるようになったあ、云うとったけど、もう『残尿感』じゃのうて、『尿漏れ』しそうになって、でも、高速道路でオシッコ対策で使うたことのある、香港の高級ホテルの『ペニンシュラ』のビニールの傘袋ものうて、『ええい!かめへん!』思うて、『キャロル』にオシッコをかけたんねえ!?」
(参照:【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その13])
「アホ!ちゃうわ!そないなこと、せえへん」
「あれ?高速道路でオシッコを高級ホテルの『ペニンシュラ』のビニールの傘袋の中にしたんじゃないん?」
「いや、それはしたけど…」
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「(なんで、なんで、こうなるんだあ!)」
と、ビエール・トンミー氏は、1人いる自室で椅子に座ったまま、地団駄を踏んだ。
(続く)
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