「(『ロジェなんとか』って、フランス人みたいな名前だから、アイツ、この後、『SNCF』でもまた持ち出してくるんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏が、『その手に乗るか!』と思っていた『その手』の主である、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の企みに乗りかけていると、まさにその『SNCF』に関係するような、関係しないようなiMessageをエヴァンジェリスト氏が送ってきた。
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「『ロジェ・マルタン・デュ・ガール』(Roger Martin du Gard)が、『SNCF』じゃのうて、『JR東日本』の電車に乗って、宇都宮辺りに行ったら、地元の人から、『ええ名前しとりんさるのお』云われるじゃろうのお」
「意味不明。いや、ちょっとまたんかい。宇都宮辺りの人いうか栃木の人が、『ええ名前しとりんさるのお』と、なんで広島弁を喋んのや?」
「栃木の人が、広島弁を喋ったらいけんのん?」
「そりゃ、広島出身の栃木の人やったら、広島弁を喋るかもしれへんけど、生粋の栃木の人やったら、広島弁を喋ったらおかしいで」
「でも、『クレオパトラ』は、英語を喋っとったで」
「んなことある訳ないやろ。『クレオパトラ』が英語を喋っとったいう文献なんかあらへんやろ」
「でも、ワシ、『クレオパトラ』が英語を喋っとるんを観たんじゃけえ」
「アンサン、『クレオパトラ』に会うたとでも云うんかい?」
「会うとらんけど、テレビで観たんよ。『エリザベス・テーラー』の『クレオパトラ』の英語は、上手かったで」
「なんや、映画かあ、くだらん!」
「一緒におったエジプト人もローマ人も皆、英語を流暢に喋っとったんよ」
「アンサン、真顔で云うてんのか?と、訊くんもアホくさいし、これ云うんもバカみたいやけど、ほんまもんのエジプトの『クレオパトラ』が英語を話す訳あらへん」
「でものお、『クレオパトラ』は、何ヶ国語も話せたらしいで。エジプトの『クレオパトラ』いうけど、『クレオパトラ』は、『プトレマイオス朝』の女王で、『プトレマイオス朝』はギリシャ人の王朝じゃけえ、確か、『クレオパトラ』以外の王は、ギリシャ語しか話しとらんかったけど、『クレオパトラ』は、ギリシャ語だけじゃのうて、エジプト語も話したし、エチオピア語、ヘブライ語、アラビア語、シリア語、メディアン語、パルティア語なんかも話せたいう説もあるらしいで」
「ふん。また、デジタル・ハンターかいな」
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「(チクショー!おかしいと思ってたんだ。バカバカバカ!)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の戯言にまたまた付合ってしまっている自分を責めた。
(続く)
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